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DOS/V

PC/AT互換機DOSベースで日本語を表示するソフトウェアの一つ、またはその環境。あくまでもOSソフトウェア)の名称であり、ハードウェアを意味するものではない。

1990年に発売された日本アイ・ビー・エム製のPC-DOS J4.0/Vをその嚆矢とし、PC-DOSの各バージョンやマイクロソフト製のMS-DOS/Vも存在し、まとめてDOS/Vという略称で呼ばれた。

PCでの日本語(漢字)表示がハードウェアによるものが主流だった時代に、CPUとメモリの高性能化を背景にソフトウェアのみでの日本語表示を可能にしたものである。VGA互換カードを搭載したAT互換機のほとんどで動作するため、世界中でもっとも使われ量産され高性能かつ安価に供給されているPCをそのまま日本語環境で使えることになり、爆発的なブームとなった。PC/AT互換機Windows機)を「DOS/Vマシン」と呼ぶおかしな習慣ができたほどである*1

同じようにAT互換機上でそのまま日本語が使える日本語Windows 3.0が翌年に登場したこともあり、それまで日本語表示ハードウェアがほぼ必須だったために世界標準から取り残されていた日本のPC市場が急速に拡大していくきっかけとなった。

*1PC/AT互換機では英語版DOSWindowsをはじめ各種のOSが動くわけで、別にDOS/V専用機というわけではない。Windows95以後は、DOS/Vが動いたことのない「DOS/Vマシン」が圧倒的ではないだろうか。