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DSM-IV

サイエンス

DSM-IV

でぃーえすえむふぉー

アメリカ精神医学会」で定義している精神疾患の分類と診断のマニュアルと基準。

The Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders「精神障害の分類と診断の手引き」(DSM)の第4版[1994年]の事を指す。本書と携帯版(mini-Dと呼ばれる)が存在するので本格的に知るならば本書を読む事。


DSM‐IV‐TR 精神疾患の診断・統計マニュアル ISBN:4260118897 (新訂版 版 (2003/12))


最新版は「DSM-IV-TR[2000年]」であり、改訂ごとに各診断項目のディスカッションが行われる事も多いようで、DSM-II以前の診断体系から根本的に改変されたDSM-III[1980年]以降の診断名が表舞台から消えたり(「人格(パーソナリティ)障害[Personality Disorder]」内の「受動攻撃性人格障害[Passive-aggressive Disorder]」が本診断から消えた)、診断名が変更になる(「解離性障害[Dissociative Disorder]」内の「多重性人格障害[Multiple Personality Disorder]→解離性同一性障害[Dissociative Identity Disorder] 」など)事もあり、今後の改訂でも「不安障害[Anxiety Disorder]」内の外傷後ストレス障害[Posttraumatic Stress Disorder=PTSD]がDSM-IV作成時に激論された経緯があるなど、見直しがなされる診断名が出る事は十分に想定される。


他の身体・精神の病名診断基準にWHOの国際疾病分類基準「ICD」が存在し(現在は「ICD-10」であるが、DSM-IV-TRは「付録G:ICD-9-CM コード番号」「付録H:ICD-10 コード番号を付けたDSM-IV分類」として両方のコード番号に合わせられている。詳しくはmini-Dではなく本書参照の事)、同じ症状であっても別の、又は似た診断名に分類されることがあり、米国基準と国際基準という草案作成時からの議論の過程の違いにより必ずしも一致しない。

どちらを採用するかは病院や医師ごとの判断に成っている。また、古いとされる診断基準(DSM-III[1980年],DSM-III-Rやそれ以前・又は基本(例として境界例[borderline]概念諸学説→境界性パーソナリティ障害[Borderline Personality Disorder]として顕著な特徴症状を現す一群 )となった構築理論による各疾患概念からの診断)を使用又は行っている病院・医師もあり、一概にDSM/ICDのみの診断で「治療」を行う訳ではないが、心理職・医師の世代間によって認識が変化していると思われる(imago 1990 Vol1-10 青土社 小此木敬吾・北山修の対談から)。

しかし診断書などに記載する「公の診断名」としてどちらかの診断名がよく使用されている。


  • 臨床現場等で使われている主なDSM-IV-TRの手引き書としては以下のものがある(以下は携帯版=mini-D)-

DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診断の手引 ISBN:4260118692[2002年]

DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診断の手引-新訂版 ISBN:4260118862(和訳の変更)[2003年]


なお、「DSM」の解説も同時に参照の事。


補足:DSMの各発表年月の参考など

DSM−IVによる人格障害の理解


(修正者が作成者の文章を基本的に尊重した為、あちらとの用語の統一が取れていない事をご考慮願います)