GTロマン

マンガ

GTロマン

じーてぃーろまん

西風の代表作。

静岡県沼津市カフェバー“ロマン”に集う、いわゆるカー・エンスージアストたちの姿を描いた連作である。ただし“ロマン”とそのマスターが登場しない回も多々ある。

発表時期がバブル経済の好景気に沸いた時代であり、かつクルマ選びが「女性にモテるかどうか」という部分で重要なファクターの一つだった世代のストーリーでもある。

2006年から、モーターマガジン社より「GTロマン ストラダーレ」のタイトルでムックが刊行され、その後のストーリーが描かれた。

代表的な登場人物とその愛車を挙げる。

・“ロマン”のマスター:推定三十代半ば〜後半か、若い頃は沼津近隣の暴走族すべての相談役として知られ(恐れられ)ていた。洗練された“大人の不良”といった風情で、暴走族時代からの日産スカイラインGT-R(KPGC10。いわゆる“ハコスカGT-R”)に乗り続けている。「ストラダーレ」においても還暦を迎えてなお元気。

ヒロシちゃん:ケーターハム・スーパーセヴンを駆る青年。何故かサングラスを外したシーンが少ない。セヴンのスパルタンさを楽しむが故に女性にフラれる事もあった。「ストラダーレ」においては他の客の会話で「S2000と勝負して勝った」事が語られていた。

・英鉄(えいてつ):左ハンドルのジャグワー(ジャガー)Eタイプを駆る、いささか短気な青年。ジャグワーのオーナーズクラブのイベントで後の彼女となる女性と出会うが、クラブのムードに嫌気がさし後に脱退する。「ストラダーレ」においてはEタイプのレストアで忙しいとの事。

・沢田君:アルファロメオ・ジュリア・スーパーに熱中する青年。大学を5年かけて卒業、就職が決まったところで知人の鹿賀(後述)とバッタリ遭遇し「個性的な車(女がひっかかる車)」を求めたところ、ジュリア・スーパーに乗る女性と出会ったことから“醜いジュリア”の個性的なムードに執りつかれてしまった。

タケシ:ホンダZ360に乗り続ける男。三国時子(後述)を密かに愛し続けているが、「ストラダーレ」においても全く進展はない。

・長谷:タケシの友人。三年間の禁欲生活の結果、マセラティ・ビトゥルボの新車を現金(当時700万以上)で購入。その直後、親のスネかじりな高校生3人組のトヨタマークII軍団とバトルし圧勝。しかし相変わらず金欠が続いている。

・清次:居眠り運転した相手方(医者のBMW・745i)からのもらい事故でスバル360が大破、重傷を負った結果、大金を手にしてジャガ―XJ-Sに乗るなど贅沢三昧している。

・三国時子:スカイライン党であり、マスターを敬愛している。初登場時にR31系スカイラインGT-S(当時の最新)、その後R32〜34系GT-Rを乗り継いだ。「ストラダーレ」においては発表されたばかりの最新R35GT-Rを予約していた。

・鹿賀:輸入車専門店「鹿賀モータース」社長。沢田君の就職祝いに「女ぐらい調達してやる(代わりに口説いてやる)」と請け合った結果、彼のためにジュリア・スーパーを調達する事になった。ビジネスマンとしてはやり手といえる。

臼井:“ロマン”のウェイター。顔に傷があるのは、少年院を出た直後にマスターのGT-Rを盗もうとしてケンカになった結果で、そのままロマンで働くことになった。この時「俺がいいというまでオマエ車に乗るな」と言われたためクルマ無しの生活をしていたが、当のマスターはそれをすっかり忘れていた。「ストラダーレ」では支店“カフェ・ベレッタ”店長となり、ジュリア1300GTを愛車としている。

高麗(こうれい)部長:息子の結婚と海外赴任で落ち込んでいたところ、部下の沢田君に連れ出されたヒルクライム・レースで刺激を受けてMG-Bを購入する。ちなみに部長と、沢田君の先輩二人のモデルはどう見ても「特捜班CI5」のコーレイ部長とボーディ、ドイルである。