ジュゼッペ・イエラシはfringesの運営でも知られるイタリア人サウンド・アーティスト。12kなどからりりーすしている。
ギターの他、ピアノ、ハモンドオルガン、ドブロ、シンセ、短波ラジオなど様々な生楽器から作り出されるエモーショナルでメランコリックなドローンサウンドに、緻密な電子音を絶妙にブレンド。生音と電子音のベールを何層にもまとい、ゆらぎながら持続する美しいうねりを堪能してください。
Gesine
Giuseppe Ielasi
前回、名前を出した荒川修作が考えていることを私が理解している範囲で、ごく大ざっぱに書くとこういうことだ。 「生き物は空間との関わりによって、形と動きを作り出される。だから、虫は虫で空間との関わりに応じてそれぞれいろいろな形になったし、鳥や魚や獣もそれぞれいろいろな形になった。 人間もまたその延長に位置するはずなのだが、人間は空間との関わりを歴史を通じてどんどん希薄にしてしまって、それにつれて人間を形成しているはずの、肉体と精神の二つのうちの精神ばかり育ててしまった。 精神が優位になりすぎたために空間がどんどんフラットで抵抗のないものになってしまったのだが、いまここで肉体に負荷をかけるという性質…
ギデンズは、再帰性について「活動条件についての情報を、その活動が何の活動であるかを常に検討し直し、評価し直すための手段として活用すること」と述べている。 仏ロベール社の『社会学辞典』では、仏社会学者アンサールが、再帰性を「主体が、自分自身の行為の起源や方法や結果を分析するために、自分自身の行為を振り返る能力」と定義している。 ギデンズが再帰的行為と対比させるのは、「伝統」や「伝統的行為」である。自分の行為の起源や結果を考えることなく、これまでなされてきたことをくり返すことが、伝統や伝統的行為である。 例えば、結婚について考えてみよう。 昔は、親や共同体が結婚を取り決め、何か問題があれば、親や共…
1.The Pitch & Julia Reidy『Neutral Star』 open.spotify.com アヴァンギャルドジャズと言って良いものなのか、ずっとドローンミュージックのような感じで電子的なようなアコースティックなような無調のサウンドが流れる。ちょうど昼過ぎの眠くなってきてやる気が無くなってきた時の白と灰色のグラデーションの空の下、カーテンからの斜光で照らした部屋の中でソファでぐったりしながら聴きたい音。 2.John Duncan『Send』 open.spotify.com 誰もいない深夜徘徊でシャッター街、工場付近の高架下をずっと歩いて進んでいくのに良いBGM。映画『鉄…