グリッドシステムを実現するツールキット。
1995年にシカゴ大学のIan Foster教授が始めた、グリッドコンピューティングを目的としたGlobusプロジェクトによるオープンソースのツールキットであるが、もともとは科学研究用ないしLDAPやSSL等を寄せ集めて利用するキットという感があった。
Ver.3では実装にJavaを利用し、XMLウェブサービス(SOAP)ベースのフレームワークOGSI上に再構築され、Ver.4ではOGSIを捨てWSRF(WS-Resource Framework)ベースで再構築された。
Ver.5にはウェブサービスによるコンポーネントは含まれず、配布されているソースtarball内にはJavaのコードは一切含まれていない(Ver.4のそれらのコンポーネントのサポートとメンテは続けるとしている)。
Globus Tookitを利用できるミドルウェアに共有ファイルシステムのGfarm( http://datafarm.apgrid.org/ )やRPCのNinf-G( http://ninf.apgrid.org/ )などがある。