Small Facesを脱退したスティーヴ・マリオットが、彼と同様アイドル扱いにうんざりしていたピーター・フランプトン(元ハード)を誘って結成したグループ。他のメンバーはグレッグ・リドレー(元スプーキー・トゥース)とジェリー・シャーリー*1。ソウルフルでハードなロックサウンドとアコースティックでフォーキーなサウンドが同居するのが特徴的なバンドだったが、徐々にスティーヴの意向であるソウル路線が強化されて行く中、1971年、フランプトンが脱退。後任には元コロシアムのデイヴ”クレム”クレムスンが迎えられた。1975年解散。
1980年、再結成スモール・フェイシズ解散後スティーヴはシャーリーと共にパイを再始動。この時はボビー・テンチを迎え活動していたが、アルバム2枚のみで解散となる。
2001年にはマリオットの追悼ライヴでフランプトン、リドレー、シャーリー、クレムスンという編成での「本物の」パイ再結成も実現。更に翌年にはリドレー、シャーリー、テンチにデイヴ・コルウェルと言う編成でアルバムをリリースしている。