JR東日本キハ110系気動車

一般

JR東日本キハ110系気動車

じぇいあーるひがしにほんきはひゃくじゅうけいきどうしゃ

東日本旅客鉄道(JR東日本)が導入した一般形気動車鉄道車両キハ110キハ111キハ112の3形式がある。

老朽化した今までの気動車を置き換えることを目的に製造された。番台や使用目的、さらには番台内でも仕様が異なっており、かなりの種類を誇っている。

キハ110形

両運転台 20m級車体
平成2(1990)年1月に試作車が製造されたのを皮切りに最終的に89両が製造され、JR東日本が導入した気動車としては最多となっている。

試作車
平成2(1990)年に、1,2が富士重工にて、3が新潟鉄工所にてそれぞれ落成。青森客車区に新製配置された。駆動機関は新潟製DMF13HZA形または、カミンズ製DMF14HZA形、台車はDT58形とTR242形で、変速機はフォイト社製T211rz形である。車体は20mでステップの高さは1036mmとなっている。
事実上0番台として区別されている。急行「陸中」向けとして回転式リクライニングシートを備え、定員は52名。落成時、前面はブラックフェイスという、現在の塗装とはかなり違う姿で登場したが、現在は他車両と同塗装に直されている。トイレに当たる部分の外部はダミー窓をつけられているのが特徴。側扉はプラグドアで、スカートはパイプ式である。
0番台
平成3(1991)年に4,5の2両のみの製造で、両車とも富士重工で製造され、当初は盛岡客車区に配置されたが、試作車である1・2とともに小牛田運転区に転属となった。駆動機関は新潟製DMF13HZA形で、変速機はDW14A-B形。また、駆動台車がDT58A形に変更されている。車体は20mでステップの高さは1036mmで変更なし。
基本的に試作車を踏襲し、同じく急行「陸中」向けとして回転式リクライニングシートを装備している。トイレの外部につけられていたダミー窓は廃止。側扉はプラグドアで、スカートはパイプ式である。
100番台
平成3(1991)年から4(1992)年までかけて、新潟鉄工所または富士重工にて39両製造された。101〜104が郡山運輸区、105〜122が小海線営業所、123〜128が新潟運転所、129〜139が常陸大子運転区に新製配置された。駆動機関はカミンズ製DMF14HZA形で、変速機はDW14A-B形、台車はDT58A形,TR242形である。車体は20mでステップの高さは0番台と同じく1036mmである。
同系200番台が新津に新製配置されたため、新潟車が水郡線に転属したが、キハE130系の導入でさらに新津小牛田盛岡へそれぞれ転属した。また、キハE200の導入で小海線からも2両が盛岡へ転属。この番台から固定クロスシートとその前後にロングシートを配置した、セミクロスシートとなり、定員は119名。側扉はプラグドアで、スカートは鋼板のみに変更。
200番台
平成5(1993)年から11(1999)年までかけて31両が製造され、14両の改造による編入車を含めると45両存在する。201〜206,211〜217が新津運輸区、207〜210,218〜222が高崎車両センター、237〜245が小牛田運輸区に新製配置された。300番台からの改造車が223,224が新津運輸区、225〜236が長野総合車両センターにそれぞれ配置された。駆動機関はカミンズ製のDMF14HZA形で、変速機はDW14A-B形である。台車はDT58A形,TR242形であるが、237からDT58B形,TR242A形に変更される。また、この同番台からステップの高さが970mmに変更された。
100番台と同じく固定クロスシートとその前後にロングシートを配置した、セミクロスシートとなっている。側扉が引き戸に変更された。この番台から扉開閉機構が引き戸に変更されたため、便所ユニットを変更した。
製造車番特徴・変更事項
新潟 富士201〜210便所ユニットが変更されたため、座席定員数が増え、立ち席が減少した結果、定員は118名となった。
新潟 富士211〜220踏切事故などが発生した場合、乗務員を保護する空間をつくる目的で、乗務員室部分を250mm延長させ、全長が20.5mに変更された。また車椅子スペースを新たに設置されたため、再び立ち席が増え、定員は121名となった。
新潟 富士221,222211〜220と基本変わらないが、雨どいが乗務員室扉まで延長された。
KY223,224郡山工場にて300番台から改造された。種車由来で蛍光灯にカバーがついている。
NN225〜234長野工場にて300番台から改造された。ロングシートは4人掛けになっているので車椅子スペースが拡大。同じく蛍光灯にカバーがついている。
NN235,236長野工場にて300番台から改造された。使用線区の飯山線沿いを流れる千曲川を眺めやすくするため、「ふるさと展望車」として千曲川の方に向かって全席ロングシートに改造され、定員は120名。しかし、現在では2両とも他車両と同仕様にされ、このタイプは既に存在しない。
新潟 富士237〜239便所が車椅子対応になった。そのため便所の空間が延長されたが、幅が従来より幅が狭くなったため、定員は120名と変わらない。
新潟 富士240〜242山形新幹線新庄延伸開業に伴い、新幹線と接続する観光列車として、緑をベースに黄色のラインが入った車体塗装デザインに変更された。
新潟243〜245同じく塗装変更が波及されているが、さらに沿線の最上川が見れる車窓を見やすくするため、1人掛けクロスシートが回転式展望座席になり、45度刻みで回転できるようになった。
300番台
秋田新幹線開業に向けて、田沢湖線において改軌などの作業を行う為、平成8(1996)年3月30日から平成9(1997)年3月21日の約1年間の長期運休が生じた。その影響で特急「たざわ」が運休となってしまう為、北上線経由で運転する特急秋田リレー号」用の車両として14両が製造された。
仕様は足回りが200番台、車内が0番台にデッキをつけていた。しかし秋田新幹線開業後、用途廃止された同番台は一般車と同仕様に改造され、さらに200番台に改番された。
改造により捻出されたリクライニング座席はサロE217形の一部に転用されたいる。

キハ111形

片運転台・トイレ付

キハ112形

片運転台・トイレなし


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