ある異国の交差点で手を繋いで青信号を待っていた。 ご機嫌に歌を歌いながら ふと空を見上げたら、そこには月が居た。 月を掴むように手を伸ばした。 頭の中に、「人生はいつも今が1番美しい」 という言葉が浮かんだ。 「そうか。もう私は何が正しいとか、世間はこうだから、という縛りを解き放とう。 心のままにいこう。もう、自分を偽ることも無理な我慢も全部やめた!」 ———— だから、 後先考えずにこのまま 彼に身を委ねてみよう。 信号が青に変わった時 私は最初の一歩を踏み出した。 あの月夜をきっかけに 私は私の呪縛から解放された。 🌙 月の下にはいつも物語がある🌙 ———— 異国での とある恋の話 Ric…