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MIMO

(コンピュータ)
まいも

無線LANの高速化技術の一つ。Multiple Input Multiple Output。

概要

送信機と受信機の両方に複数のアンテナを搭載し、通信品質を向上させるワイヤレス通信技術。
帯域幅を拡げたり通信出力をアップしたりすることなく、通信速度(スループット)を高め、通信距離を伸ばすことが可能となる。
また、IEEE802.11gと互換性があるほか、従来の無線LAN環境で無線LANカードだけをMIMO対応にした場合でも、通信が安定してスループットが向上する場合があるとされる。

LTE

現行のLTEでは、送信用(基地局)と受信用(端末)に各2本のアンテナを使う「2×2 MIMO」、各4本のアンテナを使う「4×4 MIMO」が規定されているが、商用サービスとしては現在2x2 MIMOまでとなっている。
LTEでは、利用する周波数帯域幅を1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、15MHz、20MHzの中から選択でき、その幅にほぼ比例して通信速度が向上する。たとえば、変調方式が同じとき、2x2 MIMO/10MHzの下り速度は最大85.7bps、4×4 MIMO/10MHzの下り速度は最大172.1Mbpsになる。
次世代のLTE(LTE Advanced)では多重度がさらに上がり、送信用と受信用に各8本のアンテナを使う8x8 MIMOまで規定されている。最大帯域幅も20MHz幅から100MHz幅へと増えるため、最大スループットは下り3Gbps(8×8 MIMO)まで高速化が可能とされている。

無線LAN

MIMOは、無線LANにも利用されており、最新規格のIEEE 802.11ac(Draft)では8x8 MIMOをサポートするため、最大で4x4 MIMOのIEEE 802.11nに比べ伝送速度は約2倍に向上している。11acでは、複数の機器に電波を送信できる「マルチユーザーMIMO(MU-MIMO)」もオプションとして定義され、今後さらなる高速化の余地がある。

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