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Matt The Electrician

(音楽)
まっとざえれくとりしゃん

1972年7月6日生まれ。本名、マシュー・セヴァー。この珍妙なミュージシャンとしての名前の由来は、かつて実際に電気工事の仕事をしていたことによります。その当時の思い出は、「何度か感電した」ことだそう(笑)。カリフォルニア生まれですが、ほどなく家族がオレゴンに越したので同地で育ちました。一家はもともと音楽好きで、マットや彼の弟、妹たちも、歌はもちろんのこと、ギターやピアノに親しんでいたといいます。

ハイスクール時代のガレージ・バンドやローカルでの活動を経て、96年にプロを志して全米有数の音楽都市テキサス州オースティンに移住。昼間は電気工事の仕事、夜は音楽という生活で、よく現場から作業着のままギグに行ってたとか(笑)。ソングライターとしての非凡な才能ももちろんですが、生来の人柄の良さもあり、オースティンで徐々に人脈を作っていきました。1998年、自主制作盤の"Baseball Song"をリリースしてデビュー。2000年、二作目の"Home"をリリースして順調に活動していました。

そんな彼が大きく飛躍したのは2003年にリリースした"Made for Woking..."からだと思います。このアルバムは、先頃リゼントメンツの一員として来日したブルース・ヒューズがプロデュースを手がけたものです。マット自身の充実ぶりに加え、ブルースのシンプルな好プロデュースがバッチリ調和した素晴らしいものです。このアルバムがあまりに良くできたものだったのでやや印象が薄いのですが、翌2004年にリリースした"Long Way Home"もほぼ同じプロダクションで作られた佳作です。

2月には、これまた先頃リゼントメンツの一員として来日したスクラッピー・ジャド・ニューコムのプロデュースによる新作、"One Thing Right"をリリース、その新作を引提げて2007年2月来日。マットは現在もオースティンをベースに活動中で、彼のバンドには、前述のスクラッピーを始め、これまた先頃トーチのメンバーとして来日したヴォーカリストのシーラと、ドラマーのジョン・グリーンもレギュラーで参加しています。

マットは、良い意味で普通というか隣のアンチャンです。気さくで親しみやすいキャラクターは、その書く曲にも現れてまして、大袈裟なテーマではなく、誰の日常にも起こるようなことを物語ります。本質的にはフォークをベースとしたシンガー・ソングライターだと思いますけど、ポップ、ロック、ブルース感覚も織り交ぜる幅広さが魅力です。

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