ローカルで働く擬似プロキシソフト。
【ブラウザ⇔Proxomitron⇔外部プロキシ⇔Web】という風に動作し、ブラウザへの情報やブラウザからの情報を特定のルールに従って書き換える。例えば「小文字の"a"を大文字の"A"に書き換える」というルールを設定したProxomitronにHTMLを入力すると、
という風な整形を施されて出力される。
ソフトには最初から「ポップアップ広告抑止」「リファラを隠す」「クッキー無効」「バナー広告の画像をテキストリンクに書き換え」「カウンター無効」といったルール(フィルタと呼ばれる)が用意されており、任意のURIに適用できるが、これを自作する事も可能。
といったフィルタを公開する職人も多く存在する。
このソフトウェアは無料で配布されているが、フリーウェアではない。少年ウェアである。レジストの方法は「少年ナイフのCDを購入し、その感想を作者にメールで伝える」だけ。
このようにソフト作者のスコットさんは日本びいきのオタクであり、それにまつわる微笑ましいエピソードが色々とある。「JavaScriptで取得されるRefererを少年ナイフの公式サイトに書き換える」というフィルタが過去には存在し、それが色々なサイトのアクセス解析と、少年ナイフ公式サイトの管理者に混乱を与えたのは有名な話。
現在、諸事情により開発ならびに公式サイトでのソフト配布は中断されている。復活を願うユーザーは数多い。ちなみに中断直後、公式サイトには
消
え
ま
し
た
という5文字のみが縦書きで書かれており、非日本語圏の人々を大きく困惑させた。
2004年7月にフォーラムを管理しているPaul氏に同年5月1日に作者であるScott氏が亡くなられたことが伝えられた。