RONIN

映画

RONIN

ろーにん

Ronin

スタッフ

解説

リストラされた元諜報員たちが召集され、ある依頼を受ける。中身は秘密のスーツケースを、ターゲットから奪ってほしい、というのだ。用意周到に計画を進める彼らだったが、裏切り者が表れ、血で血を洗う追撃戦が始まる。

フランスを舞台にした、ジョン・フランケンハイマー最後の秀作。目的の為には手段を厭わない男たち。冷酷非情な展開。重量感のあるアクション。どれも最近の派手な爆発と特撮だけが見もののハリウッド大作アクションとは一線を画す、大人の映画である。フランケンハイマーらしい骨太な演出も冴え、スターたちの競演も映え、最近お目に掛からなくなった雰囲気に仕上がっている。そこがアナクロと呼ぶ向きもあろうが、最初から若年層をターゲットにしていない映画なのだ。

前半と後半にある市街地内でのカーチェイスは、大画面で観ると物凄い迫力。特撮を極力排した映像にこだわった結果、見事に実を結んでいる。クライマックスは、フランケンハイマーの傑作『ブラック・サンデー』の小規模リメイクか。ここも手に汗握る展開となっている。

デ・ニーロはいかにもプロっぽい雰囲気でさすが。ジャン・レノはハリウッド出演作品の中では良い方だろう。ミシェル・ロンデールがスピルバーグの『ミュンヘン』と役がダブるのは、スピルバーグがこの映画を意識したのか?

エリア・クミラルの音楽も悪くないが、要請を受けたもののスケジュールの都合が付かなかったジェリー・ゴールドスミスが登板していたら、どんな曲が付いていたのか。想像するのも楽しい(フランケンハイマーとは、『五月の七日間』『最後のサムライ ザ・チャレンジ』で組んでいる)。

*1:Rated R for strong violence and some language.