STAXイヤースピーカー(静電型ヘッドフォン)の中核機種。旧スタックス工業が発売したSR-Λ(ラムダ)の流れを引き継ぐもので、幾度のモデルチェンジを経ながら、30年の歴史を誇る商品である。楕円ユニット、開口部の高いハウジングが特徴で、静電型が持つ音のイメージを良い形で具現するものだ。SR-404との違いはケーブルのみである。SR-404は平行幅広構造のPC-OCC線であるが、SR-303は平行構造のPC-OCCである。ケーブルの音の違いを比較するには絶好の材料である。しかし、ユニットのエージングを十分に行い個体差を極力吸収する必要があるかもしれない。