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SIV

(社会)
えすあいぶい

投資ビークル(ストラクチャード・インベストメント・ビークル :Structured Investment Vehicle)のこと。
基本的にはBIS規制に対応して、銀行がリスク資産をバランスシート上から消すために本体と分離させることを狙った仕組み。しかし2007年後半以降の金融危機で自力での資金調達ができなくなると銀行本体に戻さざるをえなくなった。
不動産などを担保にした長期証券である債務担保証券(CDO)、資産担保証券(ABS)などへの投資を専門に行う特別目的会社。通常、証券か商品は資産の半分ほどで、残りの半分は信用力の高い金融機関などへの債権を持つ。銀行やファンドから出資を募り、さらに資産である長期証券を担保に組み入れた資産担保コマーシャルペーパー(ABCP)やミディアム・ターム・ノート(MTN)で負債を調達してレバレッジをかけている。ABCPはもともと償還期間が平均半年程度と短いうえ、親会社の大手金融機関が保証を付けているため調達金利が低い。SIVはこの短期金利で調達した低コスト資金を利回りのよい長期証券(平均年限3〜5年程度)で運用することで利益を上げる構造となっている。つまり、長短金利差と格付けの歪みを収益源とするアービトラージ・ビークルである。
常に短期資金を借り換える(ロールオーバー)必要があるが、2007年夏のサブプライム問題によって証券化商品の価格が下落すると、保有証券を担保とするABCPの発行が困難となり破綻の危機に直面した。

アメリカのシティグループが1988年に本体の財務と切り離した特別目的会社として設立したアルファ・ファイナンス・コーポレーションが最初とされている。その後、流動性の低い証券化商品を簿外で保有し、運用できるメリットから欧米の主要金融機関が相次いで設立し、1990年代末からは数量・資産規模ともに一段と拡大した。2008年8月現在30社前後のSIVが存在するとみられ、その資産規模は約4千億ドルと推定された。

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SIV

(一般)
えすあいぶい

静止型インバータの略。英語名Static InVerter。鉄道車両において補助電源装置
として搭載されている。

半導体を使用して入力電力の電圧・周波数を変換する。

旧来は、入力電力で電動機を回し一旦回転力に変換し、この力で発電機を回すことで結果的に入力電力の電圧・周波数を変換していた。
この方法では変換効率が悪く、装置自体に可動部分が存在するため定期的な保守が必要で、かつ動作時の騒音も発生するという欠点があったが、
SIVでは、実際回転する部分がないため非常に静かでかつ効率よく電力を供給できる。

電車が停まっているときに「ジーー」といったような音がしているが、
これはSIVが機能している音で異常ではない。

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