タイ王国の昔の名称です。Siam(シャム) と呼ばれていました。
この Siam と言う語は古くポーナガルのチャム語碑文(1050年)、バガンのビルマ語碑文(1120年)、
アンコールワットの刻文(12世紀頃)などに見える Syām という語に原型を見ることができます。
歴史学者・言語学者のチット・プーミサックはその著書『タイ族の歴史』で
この語がビルマのシャン族のシャン、インドのアッサムやアホム族のアホムの語源になったとしてされています。
西洋においては Siam とはポルトガル語の Sião, Syão から来た語とされます。また、1592年ジェームス・ランカスターが最初に Siam と言う語を用いたとされます。
この Siam が正式な国号となるのは1855年、英タイ間でボーリング条約が締結された時です。
またその名残もあり、中心地のBTS名が「Siam」となっています。