鈴木雅之監督『プリンセストヨトミ』東宝,2011 この映画は,制作経緯やストーリーがわが大阪の政争「大阪都構想・W選挙」と癒着したとかなんだかで 他の都府県のかたがた,とくに自民党支持層に評判が悪くて現在でも評価が低い.しかし,綾瀬はるかが不動の大女優となった現在,あらためて見直していただくだけの価値があるものと考える.たしかに,私たち当時の大阪人(というか今も)は根拠のない可能性を信じていた.***映画の脚本がおそまつにみえるのはストーリーをこの政治的メッセージが散漫にさせているだけであって,監督の手腕をそこにみて,まともに減点していくなら 名優を集めた映画作品としては,凡作である. 『プリ…