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World Rally Championship

スポーツ

World Rally Championship

わーるどらりーちゃんぴおんしっぷ

WRC世界ラリー選手権FIAの統括する自動車レースの世界選手権の一つ.

WRCは約1年で世界中の各地を周りながら全十数戦(Round)を行い,その通算成績によって「マニュファクチャラーズ(製造者)タイトル*1」「ドライバーズタイトル*2」を争う.各Roundにはそれぞれ開催地の名称を冠した名前がついており,「○○・ラリー」と呼ばれる.(モンテカルロ・ラリーなど) また,年によって開催地やRoundの名称が変わることがある.

WRC 1Roundの構成

WRCは全十数Round(2005年は16Round)のラリーから構成される.1Roundのラリーはさらに 3つor 4つの LEG(レグ)と呼ばれる区間から構成されている.この LEGは,ロードセクション*3SS(Special Stage:スペシャルステージ*4SSS(Super Special Stage)*5といったもので構成されている.

ほとんどのラリーでは,1つのLEGに 10個所程度のSSが存在し,その間にロードセクションが存在し,そのロードセクションの終わりに時間計測のTCが設けられている.従って,ラリーレースは,SS区間でタイムを競い,ロードセクションではペナルティを受けないよう規定時間丁度でTCに着くよう走行することを繰り返す形で進行する.最終的には,そのラリー内で行った全ての SSの合計タイム(+ロードセクションでのペナルティ時間)が少ない順に順位が付けられる.

1つのLEGは概ね 1日で走破するためレース期間は 3〜4日,さらにレース前には「レッキ*6」というコースの下見を行う期間が設けられているので,1つのラリーの開催期間はおよそ1週間にも及ぶ.

Roundによってターマック・ラリー(オンロード)とグラベル・ラリー(オフロード)があり、1RoundはすべてのSSSSSターマックグラベルのどちらかで統一される。また、開催時期と場所によってスノー・ラリーと呼ばれるイベントもある。

各チームでドライバーズポイントを狙うファーストドライバーは当然フル参戦になるが、マニュファクチャラーポイント(後述)獲得のため、ターマックグラベルによってサードドライバーやセカンドドライバーが入れ代わることも良くある。特にコースが独特なラリーでは、地元出身ドライバーがシートを獲得するチャンスである。

年間タイトル

ドライバーズタイトルは,全14Roundの通算獲得ポイントが最も多いドライバーに与えられる.ポイントは、1Roundのラリーについて,1位に10点,2位に8点,3位に6点,以下8位まで順次5点,4点,3点,2点,1点が与えられる.

マニュファクチャラータイトルもドライバーズタイトルと同様に1位10点〜8位1点までのポイントの1年分,16戦での合計で決定される.各ラリーの入賞者の所属するマニュファクチャーに,そのポイントが加算される.(例:あるラリーで,三菱自動車のドライバーが優勝,スバルドライバーが2位になれば,そのラリーでは三菱自動車のマニュファクチャラーポイントは10点,スバルのポイントは8点となる.1位も2位もスバルのドライバーのときは 10+8=18点がスバルのポイントとなる) 各マニュファクチャラーが出場選手登録できる人数は最大3名で,そのうち上位2名の成績がマニュファクチャラーポイントとして加算される.

マニュファクチャラー/ドライバー(2006年度版)

2006年 年間カレンダー

  • Round.1 Monte Carlo(1/20〜22)
  • Round.2 Swedish(2/3〜5)
  • Round.3 Mexico(3/3〜5)
  • Round.4 Catalunya(3/24〜26)
  • Round.5 Tour de Corse(4/7〜9)
  • Round.6 Argentina(4/28〜30)
  • Round.7 Italy(5/19〜21)
  • Round.8 Acropolis(6/2〜4)
  • Round.9 Deutschland(8/11〜13)
  • Round.10 Finland(8/18〜20)
  • Round.11 Japan(9/1〜3)
  • Round.12 Cyprus(9/22〜24)
  • Round.13 Turkey(10/13〜15)
  • Round.14 Australia(10/27〜29)
  • Round.15 New Zealand(11/17〜19)
  • Round.16 Great Britain(12/1〜3)

マニュファクチャラー/ドライバー(2005年度版)

2005年 年間カレンダー

  • Round.1 Monte Carlo(1/21〜23)
  • Round.2 Swedish(2/11〜13)
  • Round.3 Mexico(3/11〜13)
  • Round.4 New Zealand(4/8〜10)
  • Round.5 Sardigna(4/29〜5/1)
  • Round.6 Cyprus(5/13〜15)
  • Round.7 Turkey(6/3〜5)
  • Round.8 Acropolis(6/24〜6/26)
  • Round.9 Argentina(7/15〜17)
  • Round.10 Finland(8/5〜7)
  • Round.11 Deutschland(8/26〜28)
  • Round.12 Great Britain(9/16〜18)
  • Round.13 Japan(9/30〜10/2)
  • Round.14 Tour de Corse(10/21〜23)
  • Round.15 Catalunya(10/28〜30)
  • Round.16 Australia(11/11〜13)

Mexico,Japanは2004年度初開催。

*1:その年に最も好成績を収めたチームに送られるタイトル.プロ野球で言うところの優勝球団に相当する.一般的に,自動車メーカーが直々に主催するチームをワークス,それ以外の個人主催のチームをプライベータと呼ぶことが多い

*2:その年に最も好成績を収めたドライバーに送られるタイトル.プロ野球で言うところの MVPに相当する.

*3:ロードセクションは一般公道が舞台となる.しかも道路を封鎖していない場合もあり,その場合は交通ルールを尊守して走行する必要がある.(もちろんレースとは関係の無い一般車両も走っている.) ラリーでは,スタート地点からTC(Time Control:時間計測地点)/TCからTC/SSゴールからTCなどの区間には「オーダー」と呼ばれる時間指定が設定されている.オーダーで指定された制限時間で区間を通過しなくてはならない.オーダーより速くても遅くてもダメで,丁度の時間で通過できなければ罰点を与えられてしまう.この罰点により SSでのタイムに補正がかけられる.

*4タイムアタック区間で,見た目も派手なので,テレビ中継される区間はほとんどここである.この区間では F1GT選手権のような自動車レースと同様にとにかく速ければ速いほど良い.ただし,ロードセクションでの罰点に応じて,SSでの記録に秒数としてペナルティが加算される.これにより,TCに遅く着いた場合は1分あたり10秒のペナルティ,逆に早く着いてしまった場合は1分につき1分という厳しいペナルティが与えられる.最終的にペナルティを考慮した SSの合計記録の速い順が,そのラリーの順位となる.

*5:基本的には SSと同じもので,エンターテイメントとしての演出のために併設したコースを2台同時に走らせる形式を指す.

*6:ラリー参加者がレース前にと行う下見作業.下見は 2回までしか認められておらず,この時以外にコース状況を見ることは反則となる.このレッキではコ・ドライバーがペースノートにコースの状況(コーナーの曲がり具合や障害物の位置など)を記入していく.ラリー中継で助手席のコ・ドライバーがドライバーに話しかけているのは,ペースノートに記入したコースの情報を逐一伝えているからである.