etN

社会

ETN

いーてぃーえぬ

Exchange-Traded Noteの略。 「上場投資証券」または「指標連動証券」と呼ばれる上場商品。

ETNはETF上場投資信託)と同様に、価格が株価指数や商品価格等の特定の指標に連動する商品であるが、"Note"(債券)という単語が示すように、金融機関(発行体)がその信用力をもとに、価格が特定の指標に連動することを保証する債券であるため、ETFとは異なり、証券に対する裏付資産を持たない。

欧米の株式市場では、ETNはETFに次ぐ上場商品として活発に取引が行われている(欧州では「Listed Certificates」と呼ばれる)が、日本では2011年8月に東京証券取引所に初上場したばかりであり、10銘柄(2012年2月19日現在)を数えるに過ぎない。

ETNのETFとの相違点

裏付けとなる現物資産を持たない

ETNは発行体となる大手証券会社や銀行などの金融機関が対象指標との連動性を保証することとなるため、裏付けとなる現物資産は保有していない。一方、ETFは、何らかの現物株式やリンクノートを裏付け資産として保有している。例えばTOPIX連動型ETFの場合、対象指標と連動するために東証1部の約1,700銘柄の現物株式を裏付け資産としてファンドが保有している。

トラッキングエラーが発生しない

ETNは、発行体の金融機関が対象指標とETNの償還価額が連動するよう保証するため、運用に掛かる手数料分を除き、償還価額と対象指標の間のずれ(トラッキングエラー)は発生しない。一方で、現物資産を保有するETFは運用の結果次第ではETFの基準価額と対象指標の間にずれ(トラッキングエラー)が生じる場合がある。

様々な対象指標にも連動が可能

ETNは、裏付け資産を保有しないため、外国人への投資規制が存在する新興国株式や、希少資源、時間の経過とともに劣化してしまう農産物等のように、現物資産の保有が困難な対象指標であっても組成が可能である。

信用リスクがある

ETFは裏付けとなる現物資産を保有し、その資産信託銀行に保管されているため、たとえETFの組成会社が破綻しても投資家投資した資産保全される。また、資産の保管先である信託銀行が破綻した場合でも、ETF資産信託銀行資産を分別管理することが法律で義務付けられているため、やはり投資家投資した資産保全される。

一方で、ETNは現物の裏付資産を有さず、発行体の金融機関の信用力をもとに発行されているため、発行体の倒産や財務状況の悪化等の影響により、ETNの価格が下落する又は無価値となる可能性がある。

ETN上場銘柄一覧(2012年2月19日現在)

対象指標コード名称売買単位(口)年間手数料発行者償還日
S&P GSCI®トータル・リターン指数2021iPath® 商品指数連動受益証券発行信託1口0.75%バークレイズ・バンク・ピーエルシー2040/2/27
S&P GSCI®貴金属指数トータル・リターン2022iPath® 貴金属指数連動受益証券発行信託1口0.75%バークレイズ・バンク・ピーエルシー2040/2/27
S&P GSCI®産業用メタル指数トータル・リターン2023iPath® 産業用金属指数連動受益証券発行信託1口0.75%バークレイズ・バンク・ピーエルシー2040/2/27
S&P GSCI®エネルギー指数トータル・リターン2024iPath® エネルギー指数連動受益証券発行信託1口0.75%バークレイズ・バンク・ピーエルシー2040/2/27
S&P GSCI®農産物指数トータル・リターン2025iPath® 農産物指数連動受益証券発行信託1口0.75%バークレイズ・バンク・ピーエルシー2040/2/27
S&P GSCI®穀物指数トータル・リターン2026iPath® 穀物指数連動受益証券発行信託1口0.75%バークレイズ・バンク・ピーエルシー(20214)2040/2/27
S&P GSCI®ソフト・コモディティ商品指数トータル・リターン2027iPath® ソフト農産物指数連動受益証券発行信託1口0.75%バークレイズ・バンク・ピーエルシー2040/2/27
S&P GSCI®畜産物商品指数トータル・リターン2028iPath® 畜産物指数連動受益証券発行信託1口0.75%バークレイズ・バンク・ピーエルシー2040/2/27
S&P 500 VIX中期先物指数トータル・リターン2029iPath® VIX中期先物指数連動受益証券発行信託1口0.89%バークレイズ・バンク・ピーエルシー2019/12/10
S&P 500 VIX短期先物指数トータル・リターン2030iPath® VIX短期先物指数連動受益証券発行信託1口0.89%バークレイズ・バンク・ピーエルシー2019/12/10
目次