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ruins

音楽

Ruins

るいんず

85年吉田達也を中心に結成されたベースとドラムだけによるバンド。

90年代初頭にBOREDOMSと同時に米の前衛レーベルShimmyから海外デビューを果 たし、 日本のインディペンデント.シーンから誰よりも早く世界進出を果 たした、我が国が誇る脅威の怪物プログレッシブハードコア・アヴァン・ロック・バンドRuins。その後も米TZADIK、SKINGRAFT、仏SONOREといった海外の強力前衛レーベルから 次々と新作を発表し続けるRUINS少年ナイフやZENI-GEVA等と同様に日本より海外での方が評価や知名度が高く、実際この数年のRuinsは海外ツアー中心の活動を続けてきたためか、日本国内では未だに知る人ぞ知るバンドの印象が強い。85年活動開始のRuinsは、元あぶらだこ、YBO2等に在籍の国内屈指の超絶技巧変拍子ドラマー吉田達也のユニットであるが、その常識を超える超高速の音数&音圧を産み出すメンバー編成はドラマーとベースのたった二人のみ。これ以下はあり得ないという最小限のユニット。現在のベース佐々木恒は4代目だが、1人でベ−スとギター2人分の演奏をこなしてしまう驚くべきミュージシャンだ。ところで、バンド名のRUINSとは廃墟とい う意味を持つこの訳だが、彼等はその名に相応しく常に石仏、磨崖仏、遺跡、岩等の石を主題にした写真をアルバム・カヴァーに使用してきた。実はこの石こそがRuinsの秘密を解く鍵である。太古から人類は世界各地で巨石や巨岩を信仰の対象として恐れ敬っていた訳だが、それは大自然の持つ無尽蔵の巨大エネルギーが、巨石や巨岩に宿っているのを、太古の人々は知っていたからだ。静止している様に見える巨岩も、ひとたび自然が荒れ狂いそのエネルギーが開放されれば、山崩れや土石流れとなって、破滅的な破壊をもたらす。RUINSの産み出す、超高速密度の音塊の正体とは、実はこの自然状態の巨岩、岩塊に秘められたナチュラル・エネルギーを音楽によって表現する行為であるといえる。Ruinsの楽曲の徹底的に非対称で起伏&凹凸の変化の激しい曲構成、不揃いで荒々しく性急な演奏、大音量、これから導かれるRUINSの巨大な音塊は、まさに音による、ヴァーチャルな巨石エネルギーの創造に他ならない。そして自然状態に一つとして同じ岩石が無いのと同様、RUINSの音塊も1曲1曲表情が 全て異なる。RUINSはアルバムを発表する毎にその表現を進化させ、常に最新作が最高傑作であり、確実により高密度で、混沌としたナチュラル・エネルギーそのものとなっている。(Ruinsの最新作『PALLASCHTOM』フライヤーより抜粋)