雨だれの速度、何 bps。疎通の CPU が求めた 115200 bps。 到底追いつきようのない 2400 bps。カプラーを通した受話器越しの対話。出口で待ちかまえている耳と脳に戦々恐々としながら、入口であふれさせてしまった僕の不器用。数秒のデータ損失が致命的なコミュニケーションのロスを招いた。一呼吸前の言葉にフォローを許してもくれない、その頭は最新モデル。渡世の技と自慢するあなた、僕は遁世を選ぶ。回転数不足の時代遅れは、部品を交換することもままならず、身体ごと交換させられた。ローテーション間隔も知り得ない、主導権なき口約束。引退試合の名言も 2400 bps。伝えきる前に自動回線切断。握…