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TRON

(コンピュータ)
とろん

高度情報化社会にふさわしいコンピューティング環境の構築を目指す構想。また、その仕様。
坂村健教授が提唱。
仕様の策定は(社)トロン協会内部の各部会で行われていた。現在はT-Engineフォーラムが引き継いでいる。

現在ある(過去あった)プロジェクトとしては

    • (μ)ITRON:組み込み用リアルタイムカーネル
    • BTRON:ワークステーションやPDAのような情報端末(商品には超漢字等)
    • CTRON電話交換機
    • MTRON:ネットワークアーキテクチャ(構想のみ)
    • JTRON:Javaインフラ
    • eTRON:電子認証等の技術によるデジタルマネー等、不滅性や唯一性といった従来電子メディアでは不得意な実体(entity)性のためのインフラ
    • HFDS:プロジェクトの最終ヴィジョン。Highly Functional Distributed System (超機能分散システム) 、いわゆるユビキタスコンピューティング環境

TRONプロジェクトでは、仕様のみを規定する方針であったため、実装依存とした点の多かった(初期の)μITRONで非互換が大きいことが、だんだんと問題にされるようになった。そのため、最近のμITRON4.0では非互換が問題とされた機能に関して細分化や明確化を図るなどしている。また、後継と目されているT-Kernelや、独立したプロジェクトとなったTOPPERSでは、実装を提供する方向に方針を変えた(現在のTOPPERSはITRONベースであるが、規格には縛られないという方針で進んでいるようである)。

TRONヒューマンインターフェースガイドラインという、統一されたデザインによるインターフェースの提供を目的としたガイドラインが存在する。

BTRONプロジェクトの一環として設計されたキーボードもあり、現在はユーシーテクノロジの製品の(スイッチの製造は東プレ)「μTRONキーボード」をパーソナルメディアが販売している。

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