ヒトラーと禁欲について有名な話がある。 ヒトラーの青年時代の親友にアウグスト・クビツェクって人がいるのだけれど、二人はよくリンツの歌劇場に仲良く通っていた。そして、劇場での休憩時間に二人はよくロビーをうろうろしてたのだけれど、ある日、クビツェクはその際に女の子や婦人達の視線に気付いたのだった。 クビツェクは、この何か興味ありげな視線が、最初は自分に注がれているのか、ヒトラーに注がれているのかわからなかった。もしかしたらこの視線は僕に対するものかも・・とかヒトラーよりもイケメンのクビツェクは思ったりしていた。 しかし、よく観察すると、クビツェクはすぐに気づいてしまった。この視線は自分にではなくて…