1931年 北海道札幌市生れ。小説家、考古学者。元宮崎公立大学教授。 1965年、三池炭鉱の災害を描いた小説「地底の炎」で第3回リアリズム文学賞を受賞。のちに、邪馬台国問題など、古代史の研究者に転向。 『神々の汚れた手 旧石器捏造・誰も書かなかった真相』(梓書院)で、第58回(2004年度)毎日出版文化賞を受賞
アマゾンレビューをみてもまったく振り返られていないようで非常に悲しい…全著作、すべてにレヴューが付いていない。 だが、私の読むところ、この和歌山新聞、元・記者の書く日本古代史本はどれもこれも鋭い。7冊くらいあるが、ぜんぶ凄い。 過去に1度取り上げたことがあるが、一番読み応えがあったものを再度、取り上げたい。 tennkataihei.hatenablog.com この和歌山新聞の記者による日本古代史の一連の本は非常に面白い。まず、砕けたわかりやすい文章がいい。こういう方がリアルである。4,5冊読んだが、すべて核心に迫るもの。知られていないが大したものである。 タイトルにある馬冑というのは、和歌…
この和歌山新聞の記者による日本古代史の一連の本は非常に面白い。まず、砕けたわかりやすい文章がいい。こういう方がリアルである。4,5冊読んだが、すべて核心に迫るもの。知られていないが大したものである。 私がこの人の本を高く評価するのは、とりわけ、「半島倭」と名付けて朝鮮半島南部は倭人が海を渡り根拠地を築いていたことを再三述べていること。不思議なことに考古学者の奥野正男氏は高く評価するようだが、九州王朝説の古田武彦には言及がない。例の広開土王の石碑をみればそれは一目瞭然でないか。それをわかってない人の典型 ↓ 2023-08-23「異形」の古墳 朝鮮半島の前方後円墳 (角川選書) 2019/高田 …