1933年生まれ、SF作家。1970年に評論「術(クンスト)の小説論」と短編小説「大いなる正午」でデビューする。
いまではいわゆる「架空戦記」の第一人者として知られているが、デビュー当時はニーチェ以降のドイツ哲学や、シュルレアリスムに関する知識を駆使した幻想的な短編で、マニアックなSFファンから支持を集めていた。この傾向の代表作としては、「柔らかい時計」などがある。以上のような作風の変遷があるため、荒巻義雄の作品を総合的に扱ったウェブサイトはあまり多くない。
また一時期、日本SF作家クラブを脱会していた。