Kingdom of Ireland
1541年から1800年までアイルランド島にあった王国。1541年にイングランド王のヘンリー8世が、形式的にはアイルランド議会の決議に基づき、それまでの称号であったアイルランド卿(Lord of Ireland)に代えてアイルランド王(King of Ireland)を自称したのが始まりとされている。その後もイングランド王国(後のグレートブリテン王国)との同君連合の下にあったが、事実的にはイングランド王による自称であった。しかし、1694年以降は実効支配下に置かれた従属国となった。1800年の連合法制定を経て、翌年の1801年にグレートブリテン王国とグレートブリテン及びアイルランド連合王国が成立し、アイルランド王国は消滅した。