作家。1930年生まれ。 1958年、「演技の果て」で第39回芥川賞候補。 1959年、「その一年」「海の告発」で第40回芥川賞候補。 1961年、「海岸公園」で第45回芥川賞候補。 1964年、「クリスマスの贈物」で第50回直木賞候補、「愛のごとく」で第51回芥川賞候補。 1965年2月、神奈川県二宮にて交通事故により逝去。享年34。
娘の脚にひどい発疹が出ている。週明けの幼稚園には行き渋ることもあり休ませる。生き渋りの原因は、週に1度の週初めにある給食弁当らしいこともわかった。食べられないものばかりらしい。妻が娘を病院へ連れていくと、手足口病と診断され帰ってきた。一昨日少し発熱していたのもこれだったのかと思い至る。処方された薬を塗って様子を見て、明日の登園は問題ないとのこと。 昼食は相変わらず冷たい蕎麦だ。もみじおろしを混ぜて食べる。もみじおろしは薬味として優秀過ぎるのではないか。可能性を感じる。 スーパーで今日もチョコあ~んぱんを買う。できるだけたくさん買って、製菓担当者に在庫を増やしてもらうという企みを実行している。今…
本屋を始めることにした。小さな本屋を。昨日が物件の引き渡し日で、これから内装やらなにやら進めていくところだ。 今日は保管してもらっていたテーブルを搬入してもらった。何もない場所にテーブルだけが来た。 帰りにショッピングモールに寄ってパンを買った。カルディを通ると、限定のフェルトバッグセットが売られていてかわいかったので購入した。10/1、コーヒーの日にちなんで商品らしい。 昼、パンを食べる。サンドイッチは、私の分はすでになく、具の入っていないパンの端の部分が一口だけ残されていた。仕方なくそれを食べた。ほんのり卵の味がした。 午後、スタバに行ってみたいという小学生ふたりを、妻がスタバへ連れていく…
長くて短い一年 ――山川方夫ショートショート集成 (ちくま文庫 や-61-2) 作者:山川 方夫 筑摩書房 Amazon 『長くて短い一年-山川方夫ショートショート集成-』山川方夫著 日下三蔵編を読む。そっか、これって、山川方夫のショートショート集成の第2弾だったのか。まあ、よろしい。 『長くて短い一年』は、カレンダーのように月ごとのショートショート12話でまとめられている。で、2篇がとりわけ惹かれた。 『なかきよの…-新年-』ある老夫婦の物語。老夫は外で飲んで酔って帰る日々。老妻は、半分、眠りながら夫の帰りを待つ。役人だった夫は、定年後、仲人のような仕事についてそれなりの成功報酬を得て悦に入…
当方のところは、ここ何日か誰か彼かのお誕生日ということになりです。 毎日、お祝いのメッセージが飛び交うことになって、めでたい限りです。 二月生まれはいいですよと、自賛でありますが、もちろん二月にひどいことに なった方もいることであります。 本日、2月19日といいますと、この場では過去にも話題にしているので ありますが、次のようなことがありました。 今月に刊行となったちくま文庫の新刊から、まずはそこのところを引用して みます。 「山川方夫重体の知らせを、私はユナイト映画宣伝部の電話できいた。 江藤(淳)夫人から私の家へ、家から私に、という順できたのだ。二月十九日の 夕方、私はある仕事の序の部分を…
行きつけのトレーニング施設は、熱源の取替工事のために一ヶ月半のお休みに 入りました。施設ができてから、これまでは地域暖房会社から熱源の供給を受けて それで施設を動かしていたのですが、地域暖房会社の設備老朽化と利用施設の減少 などのために、会社が解散することになり、それでこの一帯で熱供給を受けていた ところは自前で熱源確保の必要がでたのであります。なんとなく、地域の熱供給の ほうが進んでいるようにも思うのでありますが、このエネルギー事情がよろしくな い時代には、熱供給会社の経営はたいへんなようであります。 ということで、やむなくまちの西から中心部を超えて東にある施設まではるばる でかけることにな…
isbn:9784087520149 「夏の葬列」山川方夫(まさお) 中2国語の教科書に掲載 他の作品もよいがもっと年長向けだったのはいがいで (いや意外でもないか 教科書というのはそういうヤツだ それが良かった 戦中・戦後の雰囲気、家族の問題がリアルに描写されていてひきこまれた どこの古本屋でもみつからないが キンドルで読める(笑) 温故知新?(笑) 笹沢左保さん、 亡くなってなお、人気(にんき) のなくならない作家さんであるのだと思う。 「三日月村」は人気(ひとけ)がないが? いやいやそうでもない、あの雰囲気がよい 建てかえず、塗り替えもせず いつまでもそのままで、苔むして、草生えて、空っ…
堀江敏幸『回送電車』(中公文庫 2008年) 堀江敏幸『一階でも二階でもない夜―回送電車Ⅱ』(中公文庫 2009年) 堀江敏幸は、この「回送電車」をシリーズ化していて、現在Ⅵまで出版されているようです。『回送電車』の冒頭に、「回送電車主義宣言」というのがあり、その趣旨を次のように説明しています。回送電車というのは、踏切で待っている通行人をあざ笑うかのように通り過ぎてますますイライラを募らせる存在で、特急でも各停でもなく役立たずな一方で業務上必要という中途半端で居候的な性格があり、これは自分の評論や小説、エッセイを横断する散文の性格に近いもので好感を持っていると。これは一種の偏屈の美学と言っても…
⬛️薩摩半島の山奥の限界集落にある《 古民家哲学カフェ》で、江藤淳を読む。 江藤淳と山川方夫は、似た者同士的ではあったが、何処か微妙に違っていた。江藤淳と山川方夫の差異は、《挫折》から立ち直る生活力と生命力にあった。江藤淳も山川方夫もともに深い深刻な《挫折》をあじわっていたが、その《挫折》に対する対処の仕方に微妙な違いがあった。山川方夫には《挫折》に酔うところというか、甘えるようなところがあったが、江藤淳には、それがなかった。しかし、それは、必ずしも江藤淳が生活力があり、生命力が旺盛だったからではない。江藤淳も、高校時代から大学時代へかけて、《 肺病》という病を抱え 、たびたび休学や留年を余儀…
2月25日誕生日の全国35万人の皆さんおめでとうございます (拙句)歌仙巻く寒緋桜の伊豆の旅 雅舟 【花】カンヒザクラ(バラ科) 【花言葉】あでやか【短歌】さみしさのようやくうすれてゆく頃をカンヒザクラはあでやかにさく 冬の寂しさがようやく薄れていく早春にこの花は開きます。沖縄では自生していて、サクラと言えば、この花のことだと 友人が教えてくれました。【季語】冬桜 寒桜【俳句】 うつし世のものとしもなし冬桜 鈴木 花蓑 冬桜空の碧さとかかわらず 馬場移公子 寒桜咲いて一輪づつのもの 皆吉 爽雨【三行詩】 紅梅か緋桃を思わせる 寒緋桜は緋寒桜とも 彼岸桜ではありません【万葉歌】雪の上に照れる月夜…
⬛️薩摩半島の限界集落に残る掘立て小屋『毒蛇山荘』で江藤淳を読む・・・『江藤淳とその時代』原稿下書き⑴。柄谷行人が、『掘立て小屋の思考』という短文のエッセイで、「実存主義」と「実存」を区別して 、自分は、「実存主義」的言葉の使い方が嫌いだ、といっている。つまり「実存」は好きだが「実存主義」的な議論の仕方は嫌いだということである。言い換えると、ヘーゲルは 、壮大な建築を建てたが 、自分自身は、その隣に建つ貧相な「掘立て小屋」に住んでいる、と。そして、ヘーゲルだけではなく、マルクスもニーチェもキルケゴールも、一流の思想家はみんな掘立て小屋に住んでいるのだ、と。私はこのエッセイが大好きだが、柄谷行人…
今日は天気が悪いのは昨日から知っていたので、ぐずくずと昼前まで眠って「しま」に起こされる。「しま」は便通も良く見違えるほど元気。 大島渚論を書こうとしてコピーの束と本ばかり増える。中原弓彦の「喜劇映画の衰退」の冒頭の「見逃した方が多いと思うが、いつか、テレビで」に変わるのは『笑殺の美学』からだった。冬樹社の『山川方夫全集』も竹内好訳の『魯迅文集』も晶文社の『島尾敏雄作品集』も幾ら安いからといって揃いで買わなくてもいい気もするのだが(特にブツが郵送で届いた折には強く思う)、そうしないと気が済まないのだからしかたがない。DVDで『絞死刑』を見る。1967年11月16日の小林信彦の日記には『島尾敏雄…
■江藤淳を読む(4)。江藤淳は、幼年時代の《 母親の死》や晩年の《 妻の死 》だけではなく 、アメリカ留学直後の山川方夫という《 親友の死 》にも、執拗にこだわって、多くの文章を書き残している。これらの親しい人々の《死》が 、江藤淳という文芸評論家の批評的核心部を、存在の深部を形成していることは間違いない。《母親の死 》や《 妻の死 》に執拗にこだわり、その深い哀しみを、文学や批評や思想の領域にまで高め、作品化していった江藤淳の文学的試みを、単に《 女々しい 》とか《 甘ったれ》とか見なし、高見から、冷笑する人も少なくないが、江藤淳自身が、《女々しい 》《甘ったれ 》た人物だったかどうかという…
■薩摩半島の山奥のポツンと一軒家・『毒蛇山荘』で『 江藤淳 』を読む(3)。江藤淳を、ろくに読みもせずに、さらにもまともに理解しようとう意力もなく、無理解のまま軽々しく批判し、冷笑する人は少なくないが、むしろ、私は、そこに、江藤淳を読むことの《難解さ 》、理解することの《難解さ》が、象徴的に現れていると思う。たとえば数年前に刊行され、それなりに高い評価を得たように見える平山周吉の『江藤淳は蘇る 』をめぐる騒動を見てみると、何処に江藤淳の《難解さ》の根拠があるかがわかるようにみえる。たとえば何回も書くが、江藤淳は、幼年時代に体験した《 母親の死 》について、執拗に書いている。あるいは晩年に遭遇し…
⬛️今年は『山川方夫伝』を出版の予定です⑴。本文のチェックなどはほぼ終わり、今、『あとがき』を書いています。現在、『月刊日本』に連載中の江藤淳論(『江藤淳とその時代』)の姉妹編になる予定です。出版社は、『維新と興亜』の版元である望楠書房です。『望楠書房』は、こういうと怒られるかもしれないが、今、営業開始して三年目そこそこの中小零細出版社(?)です。しかし、私は、この出版社に、その若い編集者たちの心意気と思想性の高さに共感して、私がかなり前に、月刊文芸誌『すばる』(集英社)に掲載し、そのままになっている、私にとっても、かなり重要な『山川方夫伝』を託すことにしました。きっと、立派な本になると思いま…
■薩摩半島の山奥のポツンと一軒家・『毒蛇山荘』で『 江藤淳 』を読む(2)。山川方夫が交通事故で死んだのは、江藤淳がアメリカ留学から帰国直後であった。住む家の問題から妻の病気、入院など、身辺は多忙をきわめていた。『アメリカと私』の連載を終え、次の連載、『 文学史に関するノート』を開始した前後であった。もちろん、山川方夫が交通事故で危篤状態にあることを聞いた江藤淳は、文字通り、取るものもとりあえずに 、入院先の病院へ向かう。《 二月十九日の午後、事故の知らせを受けたとき、私は当時まだ西銀座の旧Aワンビルにあった文藝春秋にいた。出版企画に相談があり、私は文春の社員の人たちにまじって会議に出ていたの…
■薩摩半島の山奥のポツンと一軒家・『毒蛇山荘』で江藤淳を読む(1)江藤淳は、幼年時代の《 母親の死》や晩年の《 妻の死 》だけではなく 、アメリカ留学直後の山川方夫という《 親友の死 》にも、執拗にこだわって、多くの文章を書き残している。これの親しい人々の《死》が 、江藤淳という文芸評論家の批評的核心部を形成していることは間違いない。《母親の死 》や《 妻の死 》に執拗にこだわり、その深い哀しみを、文学や批評や思想の領域にまで高め、作品化していった江藤淳の文学的試みを、単に《 女々しい 》とか《 男らしくない》とか見なし、高見から、冷笑する人も少なくないが、江藤淳自身が、《女々しい 》《男らし…
昼前にだらだらと起きると柚子から「しま」が昨夜からちょっと調子が悪かったことを聞かされる。土曜だが、いつも行く動物病院は一日開いているらしく、まだ午前診察が間に合う時間だったので、慌てて準備をして「しま」をリュックに入れ、三人で歩いて病院まで。「しま」は採血されて、午後四時以降に再び来てくださいとのこと。 とても安価だったので手に入れてしまった中原弓彦の『喜劇の王様たち』の、『世界の喜劇人』とは被らない部分を、ぱらぱらと読んでいる。『世界の喜劇人』の「のっけから自分の過去について書くのは、どうかと思われないでもないが、これこそが私の方法なのだから」と始まる「はじめに」はなく、「まえせつ」という…
こんにちは♬.*゚ 朗読家・朗読講師の小島香奈子です🍀 今日は 2023年の大晦日です♬.*゚ ٩(*❛▽❛)۶・゚:✩ *:゚ 朗読イベントを中心に わたしの2023年を ふりかえってみたいと思います☘️ ✽.。.:・゚ ✽☘️✽.。 🍒2023年1月29日(日)🍒 in福津市複合文化センター カメリアステージ(視聴覚室) ◆第1部・朗読公演◆ 『朗読とギターで奏でる物語』 〜文豪・芥川龍之介の世界〜 ◆第2部◆ 小島香奈子の朗読ワークショップ 〜芥川龍之介 『蜘蛛の糸』を読もう!〜 『朗読とギターで奏でる物語』 初の福岡市外公演でした❣️❣️ ٩(*❛▽❛)۶・゚:✩ *:゚☆。.:*・゜…