仏教用語で一定の寺院に所属し、金品などを寄進する家のこと。語源は梵語(サンスクリット語)のダーナパティ(d´napati)という言葉から生まれたもので、元々の意味は布施をする人のことである。
日本では鎌倉時代から使われ出した言葉であるが、広く使われ出したのは江戸時代になってからである。宗旨人別帳(宗門改人別帳)と呼ばれるものを寺院が作成し、管理する制度が徹底され、世襲的に寺院を維持する体制がつくられた。これは、キリスト教や日蓮宗不受不施派を取り締まるために江戸幕府が命じてつくらせたもので、これを寺請制度と言うが、この制度は明治維新まで続けられた。しかし、寺と檀家との関係は残り、現在も続いている。