ベルギーFN(ファブリック・ナショナル)社によって開発されたサブマシンガン。
P90は「project ninety」の意で、1980年代後半にMP5シリーズに対抗するべく開発が開始され「1990年代の新たな銃」という意味でプロジェクト名をそのままモデルの名称に採用している。
小型で特殊なP90専用の新型銃弾を採用する事により、防弾チョッキなどを貫通する性能を持つ。
マガジンが銃身と平行に銃の上部にあり、またブルパップという特殊な形を取ったため、全長の短い取り扱いがしやすい銃になった。
ペルーの日本人大使館立て篭り事件での突入作戦で、FN社から提供されたこの銃が使われた、と言われている。
ただし、特殊な形状なため、マガジンの交換が大変という欠点と、軍用に開発されていたため、ボルトのオープンポジションが無く、弾が残っているのか無いのか判別できないという欠点もあった。
そして最大の欠点は、弾丸が5.7口径というあまりにも特殊なタイプなため、高価な事。
また、Five-seveNハンドガンはその名の通り5.7口径のハンドガンで、弾薬はP90との互換性がある。
だが薬莢が排出されるのが真下になっていて、左右両利きに対応できるようになっている。
形が形なため、ゲームや漫画にはよく登場する。
国内では、マルイからこの銃の電動エアーガンが発売されている。
一部アメリカの公用機関で採用され、フィリピンやサウジアラビアでも採用されているが。 その弾丸の高価さも幸いしてあまり売れているとはいえない。
公的機関向けのみの販売で民間には販売はしていないが、2005年のSHOT Showで、SS90よりも貫通力を落とした弾頭を使用する民間向けモデルPS90が紹介された。
これもマルイからハイサイクルカスタムとして販売されている。
関連語:FiveseveN
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