ロマンスカー@20120317192035

小田急電鉄の特急列車、及びその車両。
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列車は全席指定で、行先(区間)別に箱根方面への[[「はこね」]]、「[[スーパーはこね]]」、小田原止まりの[[「さがみ」]]、江ノ島線方面への「[[えのしま]]」、JR御殿場線直通の「[[あさぎり]]」、及び夕方以降のビジネス特急「[[ホームウェイ]]」がある。
2008年から東京メトロ千代田線・有楽町線直通の「[[メトロはこね]]」、「[[メトロホームウェイ]]」「[[メトロさがみ]]」、「[[ベイリゾート]]」が加わる。

ゆったり座って新宿から箱根湯本まで約85分。北千住から箱根湯本まで約120分。だいたい特急料金は運賃と同じくらい。

原則として全車・全席指定制を取っており、指定券なしでロマンスカーに乗車した場合は正規の特急料金+ペナルティとして別途300円(東京メトロにまたがる場合は400円)を徴収され、かつ座席の指定もされない。なお、箱根湯本行きロマンスカーについては小田原から箱根登山鉄道線内のみ利用する場合に限り別途「座席券」(200円)を購入(ロマンスカー発車ホームで駅員が手売りしている)することで乗車できる。

中国語表記は「浪漫特快」。

現在、一般に「ロマンスカー」と言えば、小田急電鉄の特急列車のことを指すが、広義の「ロマンスカー」については下記を参照。

*SE車SSE車(3000形)
SEは<B>S</B>uper <B>E</B>xpressの略。
初代ロマンスカーと言われるSE車は、流線型の外観を持ち、低重心化のため客室の床面がデッキよりも低い構造で1車両の長さを短目にして車両と車両の間に台車を設ける「連接台車」という手法で狭隘路線での高速化を図った、斬新な車両。登場時は10両固定編成だったがのちに御殿場線直通の連絡急行「あさぎり」での運用に際して5両編成に改造され((SSE車と言われる所以))、小田急線内では時々2編成連結した10連での運用も行なわれた。<BR>当時国鉄の新幹線計画において高速走行実験で借り出され、静岡県の東海道本線上におけるテスト走行で狭軌鉄道の最高速度記録(時速145キロ)をたたき出したことで知られる。<BR>「あさぎり」の特急化直前1991年3月15日まで頑張って引退した。

*NSE車(3100形)
NSEは<B>N</B>ew <B>S</B>uper <B>E</B>xpressの略。
「小田急ロマンスカー」のイメージを最も明確に印象付けた車両。11両固定編成。
先頭車両は運転席を2階に上げ1階席を前面展望構造としたパノラマデザインはリゾート特急としてのロマンスカーを最も体で表している。この構造は10000形HiSE車まで続き、その後の新車で一時期違う構造となったものの、2005年に登場したばかりの50000形VSE車で復活した。
老朽化に伴い2000年のイベント専用改造された編成「ゆめ70」の引退をもって全車廃車。

*LSE車(7000形)・HiSE車(10000形)
LSEは<B>L</B>uxury <B>S</B>uper <B>E</B>xpress、HiSEは<B>Hi</B>-decker <B>S</B>uper <B>E</B>xpressの略。
NSE車の後継車両。11両固定編成。LSEは登場時SE/NSE車と同じ塗色で登場、のちにHiSE車と同じ赤白の塗色に更新された。
NSE車と違う点は客室の床面がデッキとフラットになり、さらにHiSE車では展望部を除く一般客室の天井高が高く取られ大型窓を備えたハイデッカー構造となり、従前の低重心構造特有の圧迫感が払拭された。
現在「えのしま」「さがみ」「はこね」「ホームウェイ」を中心に使用されている。
2005年より配備が始まったVSE車の配備状況に応じて今後順次バトンタッチ引退、HiSE車は2012年3月16日をもって全車退役。
なお、HiSE車の一部は[[長野電鉄]]に無償譲渡され、[[長野]]ー[[湯田中]]間の有料特急「[[ゆけむり]]」として引き続き活躍している。

*RSE車(20000形)
RSEは<B>R</B>esort <B>S</B>uper <B>E</B>xpressの略。
それまでのロマンスカーのイメージをあまり踏襲しなかった奇異な存在。
老朽化したSE車の置き換えとして「あさぎり」用にJR東海と共同開発され、JR東海371系電車と基本構造及び運転装置類が共通設計された。これは従来SE車の「あさぎり」が終点御殿場までの御殿場線内も小田急の乗務員が越境乗務する形を取っていたものが、特急格上げに伴い沼津まで区間延長され境界の松田駅で乗務員交代するようになったことで、乗務員が両社の車両を違和感なく取り扱うことが出来るようにする配慮による。
ロマンスカーの伝統だった連接台車構造から一般的なボギー台車構造に変わり、中間に2階建てグリーン車((小田急線内での呼称は「スーパーシート」))2両を配した20m車7両編成。運転席こそ2階建てにならなかったものの先頭の低い位置に配置され、ハイデッカー構造の客室からの前面展望が確保されている点だけは守った。塗色はスカイブルーという点も赤いLSE/HiSEから異なる。NSE車はグリーン車の1Fがセミコンパートメント席になっているのがJR371系と差別化されている点。
「あさぎり」以外にも「はこね」「スーパーはこね」に使用されている。
2012年3月16日をもって「あさぎり」全列車が後述のMSE(60000形)に統一されるのを機に全車退役。

*EXE(30000形)
時代の変遷とともにリゾート特急だけで稼げなくなってきた小田急ロマンスカーに車両の変遷をもたらした車両。というより、「ロマンスカーではないロマンスカー」。
ビジネス特急としての側面を持ち始めていたロマンスカーにふさわしく多様な運用が実現できるよう、6+4両の編成組替えが可能な20m車10両編成となった。そのため前面展望が犠牲となってしまい、「ロマンスカーといえば展望席」というイメージを大いに裏切った。展望が豪華ではない分外見だけでも豪華なようにシャンパンゴールドの塗色を纏っているとも揶揄されている。
しかし分割併合が出来ることから多客時・閑散時に最適化した輸送が出来ること、床下機器の簡素化や折り返し時に運転台から電動でシートの向きを一括転換できるなど省力化が図られていることから、最も時代に即した特急車両と言えるかもしれない。
デビュー時から「サポート」((現在では名称消滅。「通勤客のサポート」というよりは、特急料金を払って「小田急電鉄をサポート」してくれとしか思えない名称が不評で、いつの間にか消えていた。))「ホームウェイ」などの停車駅の多い短距離間アクセス特急を中心に運用され、多摩線を含めた全線で活用されている。
EXEにはExelent, Executiveなどの意味がこめられているが、唯一「Super Express」の名が冠されなかった点からも異端児ながら、3100系の廃車置き換えで大量配備された多数派。
なお、小田急ロマンスカーの中で唯一鉄道友の会ブルーリボン賞の受賞を逸している。

*VSE(50000形)
復活のロマンスカー。2005年登場。10両固定編成。
かつてのロマンスカーで伝統だった連接台車構造・2階建て運転室・先頭展望席・オルゴールを復活。「リゾート特急としてのロマンスカー」はやはりこうでなくっちゃ、というスタイル。原点回帰を意味する白いボディに赤いラインを纏っている。
インテリア空間拡大のため1車両辺りの車体長が長くとられたため、NSE〜HiSEまでの11両編成から10両編成に変わっている。
現在2編成のみで「スーパーはこね」「はこね」に使用されている。3編成目までの投入が計画されており、それでLSE/HiSE編成を置き換える予定。

*MSE(60000形)
Multi Super Express。2008年登場のロマンスカー。ボギー車6両/4両編成。
東京地下鉄に乗り入れ可能な設計になっていることが特徴で、VSEにある難燃木材は使用されないなど、徹底的に火災対策に努めている。6両編成の小田原方と4両編成の新宿方はVSEに準じた流線型だが、その他の方向の先頭車両は分割・併合対応型となる。塗装は、全体に「フェルメール・ブルー」を配色し、小田急ロマンスカー伝統の「バーミリオン・オレンジ」の帯をまとう。当初、運用は、平日は夕方から夜間の帰宅時間帯に千代田線の北千住駅から小田急小田原線町田駅・相模大野駅方面に6両編成にて運行し、土曜・休日は10両編成で新宿駅〜箱根湯本駅・片瀬江ノ島駅間に運行する計画となっていた。また、千代田線内の始終着は北千住と大手町のいずれかとなっているが、当初の発表段階では湯島駅始発が考えられていた。車両デザインはVSEに引き続き、建築家・岡部憲明が担当する。

*運転系統
-はこね・スーパーはこね・さがみ
--小田原線新宿〜箱根登山鉄道箱根湯本まで乗り入れる「はこね」と、小田原線内小田原止まりの「さがみ」にわかれる。
--最も停車駅の少ない箱根湯本速達タイプが「スーパーはこね」となり、RSE車とVSE車を中心に運用されている。
--停車駅特盛タイプの「はこね」「さがみ」はEXEを中心とした運用で、車両の特徴を生かして下りが小田原で後ろを切り離し/折り返しの上りが小田原で増結するタイプや、「えのしま」4両編成と相模大野で分割併合するタイプもある。
--以前は「あしがら」「きんとき」「早雲」など箱根や相模地方にちなんだ愛称や、EXE使用の「サポート」もあった。
-えのしま
--小田原線新宿から相模大野で分岐して江ノ島線藤沢・片瀬江ノ島まで運行される系統。
--LSE/EXE/MSEが使用されている。EXEの場合は相模大野で小田原線系統の「はこね」と、MSEの場合は相模大野で御殿場線直通の「あさぎり」と分割併合を行なう運用もある。
-あさぎり
--小田原線新宿から新松田の手前でJR御殿場線松田に渡り御殿場に至る運用。
--平日は一日3往復、土休日は一日4往復でいずれもMSEの片乗り入れとなっている。2012年3月16日まではRSE車とJR371系限定の一日4往復。371系が故障や検査運休などで走れないときは4往復すべて小田急のRSE車が代走していた。
-ホームウェイ
--18時以降の特急ロマンスカーはどの運転系統でも名前が「ホームウェイ」となる。
--多摩線唐木田行きがある。
-メトロはこね
--東京メトロ千代田線北千住から小田原線経由で箱根登山鉄道箱根湯本まで乗り入れる運用。
--MSE車限定の運用で土休日に2往復。2012年3月17日ダイヤ改正からは平日にも同区間で1往復運転。
-メトロさがみ
--小田原線本厚木から東京メトロ千代田線北千住までの運用。
--MSE車限定の運用で1日1本の予定。
-メトロホームウェイ
--東京メトロ千代田線北千住・大手町から小田原線本厚木または多摩線唐木田までの運用。
--MSE車限定の運用で平日は本厚木行き2本と唐木田行き1本、土休日は本厚木行き1本運行。
-ベイリゾート
--霞ヶ関〜桜田門連絡線を経由して、本厚木から有楽町線新木場までの運用。有楽町線内は豊洲と新木場に停車していた。
--MSE車限定の運用で臨時列車として、年間30日前後の割合で1往復運転されていた。なお、ベイリゾート運転日は本厚木発着のメトロさがみ、メトロホームウェイは運休となっていた。
--有楽町線のホームドア設置工事との関係で2011年10月から運休が続いており、2012年3月17日ダイヤ改正をもって設定自体がなくなった。
 
*広義の「ロマンスカー」
広義の「ロマンスカー」は、「男女2人が横に並んで前向きに座れる座席を備えた電車」、即ち、転換(または回転)クロスシートを備えた電車全般を意味することがある。
会社や時代により、「ロマンスカー」を名乗った列車が存在する。
「ロマンスカー」の愛称は、1927年に京阪電気鉄道が使用したのが最初とされている。