学生運動@20060822154311

学生を中心にして組織され行われる、政治的・社会的な主張をともなった運動を指す。とりわけ日本では、学費値上げ、ベトナム戦争、日米安全保障条約の自動延長などに反対する学生たちが1960年代後半から1970年代初頭にかけて繰り広げた、いわゆる「全共闘運動」を指す場合が多い。
なお大学生だけではなく、高校生のあいだにも広がりを見せたのがひと世代前の全学連運動との違いであろう。「高校全共闘」で活躍した著名人としては、ミュージシャンの坂本龍一、文芸・映画評論家の四方田犬彦、作家の矢作俊彦などが挙げられる。四方田犬彦『ハイスクール1968』(ISBN:4103671041)は、「高校全共闘」に参加した高校生たちの姿を活写している((なおこの本は「必要以上に自分を美化して、同級生を貶めて描いている」と批判されている。しかしほかに一般の書店で入手しやすい本がなく、他高校で起こった運動に関する記述は客観的なので、参考資料として挙げた。また現代書館の『さまよえる高校生たちが撃つもの』と『日比谷高校闘争と教員生徒の歩み』も、入手困難ではあるようだが、同時代の貴重な証言を読むことができる。))。

1970年代以降、全共闘運動は内ゲバ、テロといった方向へ過激化していき、知識人や一般市民からの支持を次第に失った。それを象徴するのが、連合赤軍事件であろう。1980年代になってからは、学生運動に積極的に関心を示す大学生は少数派になってしまった。また大学側も学生たちに「運動」させないために、中央大学の郊外移転を契機に、キャンパスを郊外に移転したり、学則を変更するようになった。