ブラザーズ・クエイ@20070729105755

Brothers Quay (Stephen & Timothey Quay)。[[クエイ兄弟]]とも。
スティーブン・クエイとティモシー・クエイの双子の兄弟で、人形を使った、[[ストップモーション・アニメ]]の分野で、カルト的な人気を誇る映像作家。
ブラザーズ・クエイは、1947年、[[アメリカ]]の[[フィラデルフィア]]近郊にある[[ペンシルバニア]]州ノリスタウンに生まれた。1965年から1969年にフィラディルフィア芸術大学で学び、69年から72年に[[ロンドン]]の王立芸術学院で学ぶ。
1978年再びロンドンに戻り、1979年には、短編作品『人工の夜景』を制作している。1980年に、王立芸術学院で知り合った、プロデューサーのキース・グリフィスとともにアトリエ・コーニンクを設立。
1984年、ブラザーズ・クエイは敬愛する[[ヤン・シュヴァンクマイエル]]へのオマージュに溢れる『ヤン・シュヴァンクマイヤーの部屋』を制作。元々は、英国のテレビ局 Channel 4 が制作した[[ヤン・シュヴァンクマイエル]]のドキュメンタリーで使われた、番組の間を繋ぐアニメーション映像であったが、後に独立した作品となった。
1986年、二人の最も有名な作品である、『ストリート・オブ・クロコダイル』を発表。1942年に[[ゲシュタポ]]に路上で射殺された、ポーランドの作家・画家[[ブルーノ・シュルツ]]の連作短編集『肉桂色の店』の中の一篇、『大鰐通り』をモチーフにしたこの作品は、美しく退廃的で幻想的な映像世界が、衝撃を持って迎えられ、ブラザーズ・クエイは映像作家としての名声を確立した。
1995年には、初の長編作品で初の実写作品となった『ベンヤメンタ学院』を発表。
近年の短編作品では、精神病院に入院していた女性が書いた手紙に着想を得た『イン・アブセンティア』(2000年)、「秘宝」コレクションを使った『ファントム・ミュージアム』(2003年)がある。
最新作は、2作目の実写長編で、[[テリー・ギリアム]]がプロデュースした、『[http://www.thepianotunerofearthquakes.com/:title=The Piano Tuner of Earthquakes]』(2006年)。
日本では、1987年の『ストリート・オブ・クロコダイル』公開は、話題を呼び、アート・アニメーションとしては異例の動員を得た。90年代には、短編集のビデオも2本発売されているが、現在、日本では作品のDVD化が全くされておらず、短編集ビデオ2本も廃盤で、比較的入手が容易な作品は『ベンヤメンタ学院』のVHSビデオのみと寂しい状況になっている。

*[[フィルモグラフィー]]
--『人工の夜景』"Nocturna Artificialia" (1979)
--『レオシュ・ヤナーチェク』"Leoš Janáček: Intimate Excursions" (1983)
--『ヤン・シュバンクマイヤーの部屋』"The Cabinet of Jan Svankmajer" (1984)
--『ギルガメッシュ/小さなほうき』"This Unnameable Little Broom" (1985)
--『ストリート・オブ・クロコダイル』"Street of Crocodiles" (1986)
--『失われた解剖模型のリハーサル』"Rehearsals for Extinct Anatomies" (1987)
--『スティル・ナハト』"Stille Nacht I: Dramolet" (1988)
--『櫛−夢博物館から』"The Comb" (1990)
--『アナモルフォーシス』"Anamorphosis" (1991)
--『スティル・ナハト2』"Stille Nacht II: Are We Still Married?" (1992)
--『スティル・ナハト3−ウィーンの深い森の中』"Stille Nacht III: Tales From Vienna Woods" (1993)
--『スティル・ナハト4』"Stille Nacht IV: Can't Go Wrong Without You" (1994)
--『ベンヤメンタ学院』"Institute Benjamenta, or This Dream People Call Human Life" (1995)
--『イン・アブセンティア』"In Absentia" (2000)
--『ファントム・ミュージアム』"The Phantom Museum" (2003)
-- "The Piano Tuner of Earthquakes" (2006)

*DVD
前述のとおり、ブラザーズ・クエイ作品の日本盤DVDは未発売で、以下は英国と米国で発売されているものである。
-『[http://www.bfi.org.uk/booksvideo/video/details/quay/:title=The Quay Brothers - The Short Films 1979-2003]』…2006年発売の短編集。UK盤([[PAL]]、[[リージョン]]2)。
短編作品で主要なものを、デジタル・リストア収録し、ブラザーズ・クエイ自身によるオーディオ・コメンタリやインタビュー映像等の音声・映像特典も収録された、充実した内容の2枚組DVD。
--Disc 1 - Films (★はブラザーズ・クエイによるオーディオ・コメンタリーが有る作品)
---The Cabinet of Jan Svankmajer (1984) 『ヤン・シュバンクマイヤーの部屋』
---This Unnameable Little Broom (1985) ★ 『ギルガメッシュ/小さなほうき』
---Street of Crocodiles (1986) ★ 『ストリート・オブ・クロコダイル』
---Rehearsals for Extinct Anatomies (1987) 『失われた解剖模型のリハーサル』
---Stille Nacht I: Dramolet (1988) ★ 『スティル・ナハト』
---The Comb (1990) 『櫛−夢博物館から』
---Anamorphosis (1991)『アナモルフォーシス』
---Stille Nacht II: Are We Still Married? (1992) ★ 『スティル・ナハト2』
---Stille Nacht III: Tales From Vienna Woods (1993) ★ 『スティル・ナハト3−ウィーンの深い森の中』
---Stille Nacht IV: Can't Go Wrong Without You (1994) 『スティル・ナハト4』
---In Absentia (2000) ★ 『イン・アブセンティア』
---The Phantom Museum (2003) 『ファントム・ミュージアム』
--Disc 2 - Footnotes
---BFI Distribution Ident (1991)
---Introduction by the Quay Brothers (2006)
---Nocturna Artificialia (1979) 『人工の夜景』
---The Calligrapher (1991)
---The Summit (1995)
---Rehearsals For Extinct Anatomies (Scope) (1987)
---In Absentia (Scope) (2000)
---The Falls (Excerpt), (1980)
---Archive Interview (2000)

-『[http://www.zeitgeistfilms.com/videocatalog/product_info.php?products_id=121:title=Phantom Museums: The Short Films Of The Quay Brothers]』…2007年発売の短編集。上記 UK盤を元にした、ほぼ同収録内容の、US盤([[NTSC]]、[[リージョン]]1)。 
[asin:B000MQ4WP6:detail]

-『[http://artificial-eye.com/dvd/ART315dvd/main.html:title=The Piano Tuner of Earthquakes]』…UK盤([[PAL]]、[[リージョン]]2)。

-『[http://www.zeitgeistfilms.com/videocatalog/product_info.php?products_id=124:title=The Piano Tuner of Earthquakes]』…US盤([[NTSC]]、[[リージョン]]1)。