若桑みどり@20071009224554

川村学園女子大学教授。千葉大学名誉教授。美術史家。1935年生まれ、2007年没。
東京に生まれる。東京芸術大学美術学部芸術学科専攻科修了。
1962年から1964年まで、イタリア政府給費留学生としてローマに滞在。
ローマ滞在中に知ったイコノロジー(図像解釈学)という方法論を、日本のアカデミズムで定着させた功績は大きい。
「イメージ・アンド・ジェンダー」研究会の中心的メンバー。
大塚国際美術館のルネサンス絵画選定委員も務めた。
川村学園大学副学長の[[川端香男里]]は実兄。

*著書
-『マニエリスム芸術論』 ちくま学芸文庫
-『薔薇のイコノロジー』 青土社
-『寓意と象徴の女性像』 集英社
-『イメージを読む』 筑摩書房
-『絵画を読む』 NHK出版
-『光彩の絵画』 哲学書房
-『フィレンツェ』 文春文庫
-『戦争がつくる女性像』 ちくま学芸文庫 
-『隠された視線』 岩波書店
-『象徴としての女性像』 筑摩書房
-『皇后の肖像』 筑摩書房
-『クアトロ・ラガッツィ―天正少年使節と世界帝国』 集英社

など

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*高橋史朗氏から受けた批判
平成18年5月1日、[http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2006/05/40g51100.htm:title=第3期東京都男女平等参画審議会委員]に高橋史朗氏の就任が明らかになるや、フェミニストの間で澎湃として反対の声がわき起こった。即日、「東京都の男女平等参画政策の後退を憂慮する市民の会」名で[http://www.cablenet.ne.jp/~mming/against_GFB_2.html:title=「憂慮声明」]が公表された。同会は5月22日、802名と13団体の賛同署名を添えて、同声明を石原慎太郎東京都知事、東京都生活文化局長に提出した。
同会を支援する「東京都の男女平等参画政策の後退を憂慮する!」HPによると、同会の呼びかけ人28名の一人に若桑みどり・千葉大学名誉教授がいる。若桑氏は22日、「憂慮声明」提出後の記者会見で次のように述べた。
>>
高橋史朗という人は、明らかに男女平等、男女共同参画社会基本法の理念にも反する発言を繰り返しており、いろいろな考えの人が入っていいという論理は詭弁である。男女平等施策を推進する目的で組織された審議会に不適切だ。
<<
これに対し高橋史朗氏は6月15日付の[http://www5f.biglobe.ne.jp/~constanze/nomarin437.html:title=公開質問状]をもって応じている。それによると、高橋氏は「憂慮声明」のほかに[http://www5f.biglobe.ne.jp/~constanze/nomarin439.html:title=「高橋史朗氏、東京都男女平等参画審議会委員就任を憂慮する理由」]なる若桑みどり氏署名入り文書を受け取ったという。
若桑みどり氏執筆の「憂慮する理由」は、高橋史朗氏を糾弾して次のように言う。
>>
このような人物が東京都の男女平等参画審議委員に就任したことは、東京都のみならずわれわれの社会全体における真の男女平等の実現を後退させるのみか、戦後にわれわれが築いてきた民主主義社会の否定者に公の席を与え、その崩壊を早めることとなりかねないと憂慮するのは文字を読む事の出来る人間ならば当然のことであろう。
<<
高橋史朗氏を<span style="font-size:large;color:#0000FF;">「民主主義社会の否定者」</span>と決め付けたことは、当然のことながら反発を買い、高橋氏から、
>>
審議会という「公の席」において、多様な意見、少数意見を尊重するのが「民主主義社会」なのではないか。それを否定することは「われわれが築いてきた民主主義社会」を自ら否定する自殺行為であり、少数者の人権を侵害する「新たなファシズム」と言わざるを得ない。このこと自体が重大な問題であると、逆に私は「憂慮」するが、まずこの点についての見解を伺いたい。
<<
と逆襲された(公開質問状より)。
若桑氏の「憂慮する理由」は、[http://www.cablenet.ne.jp/~mming/against_GFB_2.html:title=「東京都の男女平等参画政策の後退を憂慮する!」HP]になぜか公開されていない。高橋史朗氏が公開質問状をもって応じた以上、「憂慮声明」の呼び掛け人や「憂慮する理由」執筆者の若桑みどり氏には応答する道義的義務がある。
その後、ようやく平成18年8月9日になって、憂慮する市民の会は「「公開質問状―『新たな全体主義』を憂慮する―」に応える」をホームページ上に公表し、高橋史朗氏指定の連絡先に7月5日同文書をファクシミリ送信したと明らかにしたが(公表が1ヶ月以上遅れた理由は不明)、高橋氏が名指しで批判し、見解を問うた肝心の若桑みどり氏本人は公開質問状に応答していない。
平成19年10月3日、若桑氏はこの件につき沈黙を保ったまま71歳で死去した。