前回はハルシャ王がヴァルダナ朝を建国したことに触れたが、この王朝はハルシャ王死後にすぐ滅亡してしまい、以降北インドではヒンドゥー教勢力が覇を争った。(これら勢力をラージプートと言い、その意味は神の子である。) →ヴァルダナ朝は短命であったが、唐(中国)から玄奘が陸路で訪れ、ナーランダー僧院で仏教を学び、帰国後に大唐西域記を著している。ちなみに、玄奘は西遊記のモデルであるとされている。また、7世紀には義浄も海路でインドを訪れ南海寄帰内法伝を著している。 →なお、6世紀半から始まるバクティ運動(仏教やジャイナ教を攻撃し、ヒンドゥー教の神を崇拝する運動)により、インドでは仏教は衰退した。 青線が「海…