Tirez sur le pianiste
1960年のフランス映画。 原作はデイヴィッド・グーディス。 製作はピエール・ブロンベルジェ。 監督はフランソワ・トリュフォー。 撮影はラウル・クタール。 音楽はジョルジュ・ドルリュー。 主演はシャルル・アズナヴール、マリー・デュボワ。
レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ピアニストを撃て」(1960)です。 映画は、パリ場末のダンスホール「マミイ」でアップライトピアノを弾くシャルリ(シャルル・アズナブール)は四人兄弟の三男、音楽の才能に恵まれ一時はコンサートホールで演奏会を開くほどであったが、ある辛い過去から逃れる為に、今ではこんなところでピアノを弾く有様。同僚レナ(マリー・デュボア)に言い寄られるも過去の辛い思い出が蘇得る有様。そんな時シャリルの兄でワルのシコが現れ、何やら不安が過るシャリルだが… 私にとってトリュフォー作品といえば、この作品とか「華氏451」「黒衣の花嫁」「暗…
ATGの役割 かつて日本にはATGという映画会社があった。正式名称は日本アート・シアター・ギルド( Art Theater Guild )。主に非商業映画と呼ばれるアート系の作品を製作・配給してきた会社である。 劇場でしか映画を観られなかった60年代。良質だが芸術性が高く一般の映画館ではあまり上映されることのなかった外国作品を、日本の映画ファンはATGの配給で観ることが出来たのである。 さらに60年代後半に入ると、作家性の高い独立プロの監督に作品を発表する場を与え、衰退期を迎えていた日本映画界に刺激を与えることになったのがATGの活動だった。
正月休みに書き忘れた、のが後ろにずれこんでいるがそのうちに辻褄を合わせようと思う。今年の年末はコミケにも行かず、実家には二度ほど帰ったが特に何もなく、ダラダラとインプットに努めてしまった(アウトプットしていないだけともいう)。 ■買った本 ・ルーシー・ワースリー『イギリス風殺人事件の愉しみ方』・佐藤春夫『たそがれの人間』・レオ・ブルース『骨と髪』・Carol Carnac, The Double Turn・篠田節子『田舎のポルシェ』・藤本和子『イリノイ遠景近景』---・デイヴィッド・グーディス『溝の中の月』・笹沢左保『暗い傾斜』・シュテファン・ツワイク『マリー・アントワネット 上下』・川添愛『…
表紙 この小説では3歳から34歳までの自身と、アメリカの架空事件を描いている。製本の代金が高いのは、それだけ原価がかかってしまったということだ。最近、Kindle版に不具合があり、それが修正不能というわけで販売停止した。もしだれかが一太郎からKindleデータをつくるための、わかりやすい手段を教えてくれたらいいのにとおもう。せっかくKindleが売れても返金しなきゃならない悔しさよ。今回は小説のために参考にした本、そして書きながら聴いた音楽をご紹介しよう。 *種本 サム・シェパード『モーテル・クロニクルズ』から作品構成を借用。 チャールズ・ブコウスキー『ポスト・オフィス』、『勝手に生きろ!』、…
録画していた『突然炎のごとく』(1962年/監督:フワンソワ・トリュフォー)を観る。トリュフォーの最高傑作と云われている作品。 第一次大戦前のパリで、オーストリアの青年ジュール(オスカー・ウェルナー)は、ともに文学を志す青年ジム(アンリ・セール)と親友になります。二人はカトリーヌ(ジャンヌ・モロー)という女性と知りあって魅了され、ジュールは彼女との結婚を熱望。カトリーヌは気まぐれな女でしたが、ジュールはカトリーヌと結婚してドイツへ帰国。やがて大戦がはじまり、二人は敵・味方に別れますが、終戦後、ジムはライン河上流にあるジュールの家に招かれます。ジュールとカトリーヌの間には6歳になる娘がいましたが…
録画していた『ピアニストを撃て』(1960年/監督:フワンソワ・トリュフォー)を観る。ジャン・リュック・ゴダールと並ぶヌーベルバーグ監督トリュフォーのサスペンス映画です。 パリの場末のカフェでピアノを弾いているシャルリ(シャルル・アズナヴール)のところへ二人組に追われた兄シコ(アルベール・レミー)が逃げ込んできます。シャルリはシコをうまく逃がしてやりますが、今度はシャルリが二人組につけまわされることになります。シャルリは好きになった店の給仕女レナ(マリー・デュボア)と一緒のところを二人組に捕まりますが、隙をみて逃走。シャルリとレナは強く惹かれあい、人生をやり直すために店主のプリーヌ(セルジュ・…
[折々の写真] 5.5トリュフォー『突然炎のごとく』、主人公のカトリーヌ(ジャンヌ・モロー)が男たちをからかうために右側のセーヌ川に飛び込む。予定されたスタントマンが怖気づいてしまい、「じゃ、私がやるわよ!」とJM本人が飛び込んだ、「瞬間よ止まれ!汝はかくも美しい!」(ゲーテ『ファウスト』)、「永遠の今」が現出 10『突然炎のごとく』、トリュフォー映画は、「女は男の夢である」(ボーヴォワール)を完璧に映像化した、男は誰もが「理想の女」を表象する。これはマジックで髭を描いたカトリーヌが陸橋を駆け抜けるシーン、男たちが追うが捕まらない、自由な女、最高の女! 17 『突然炎のごとく』、男たちを臣下の…
イタリア・トスカーナの赤ワイン「クエルチェゴッベ(QUERCEGOBBE)2019」 ワイナリーはペトラ。フランス・ボルドーのワインに一目惚れしたワイナリーの若いオーナーが、古代ローマの文化が色濃く残り美しい自然が溢れるこの場所で革新的なワインづくりをしようと一念発起。「イタリアで最高のボルドースタイルのワインを」と志してつくったワイン。 畑も醸造施設も、全てゼロからつくり上げられたというが、メルロ100%で熟成されたリッチな味わい。 ワインの友で観たのは、民放のBSで放送していたフランス映画「ピアニストを撃て」。 1960年の作品。 原題「TIREZ SUR LE PIANISTE」 監督・…