一般的にはオシャレなクラブ系ソウル・ミュージックを指すことが多いが、定義は曖昧である。 SUBURBIAを主催する橋本徹氏がクラブでジャンルを問わず自由なセレクトでかけていた、ソウルフィーリングをもつ曲がそのままカテゴライズされることとなった。 フリー・ソウル・シリーズと銘打ったコンピレーション盤を聴けばニュアンスがわかるだろう。 (→関連商品をアマゾンで探す)
『Wa Ho Ha』(1971年、ナイジェリア) ジャンク屋で目があってから2ヶ月以上経って購入。一見してレアグルーヴかと思ったらイメージちがいだった。 タイトルとジャケットとの類推から勝手にフリーソウル~アフロジャズ的サウンドを期待してはいけない。中身はファンキー・レゲエ。チルアウトには向かない。どうやらヒッピーをボヘミアンと見まちがえたらしい。 けっこうワイルドな音像で、微妙にピッチの甘いホーンセクションが味になっている。こういうマジックがどういう具合で起こるのかも未だによくわかっていない。 一聴したイメージはアスファルト・ジャングル、タクシードライバー、なぜだか80年代アニメのテーマのよ…
やむにやまれずしてしまう「苦しみ」を表現する手段として「研究」があるのかもしれない 今回はサンキュータツオ著「もっとヘンな論文」(角川書店、2017年)から引用したグッときた名文をご紹介します(2回目)。 著者のサンキュータツオさんは漫才師「米粒写経」として活動する傍ら、大学非常勤講師をされていて、ご自身も早稲田大学大学院文学研究科博士課程を終了されている、日本初の学者芸人です。タツオさんは2013年から続くTBSラジオ「東京ポッド許可局」という番組にマキタスポーツさん、プチ鹿島さんと出演し、「文系芸人3人で持論を展開」されています。僕はこの番組が大好きで毎週欠かさず聴いています。 この「もっ…
Bruno MarsとAnderson .PaakのユニットSilk Sonikの新譜「Skate」が最高! 今の暑い時期にピッタリなソウルミュージックで、聴いてると海に行きたくなる。 久しぶりにソウルミュージックを聴きまくる。オススメをいくつか。 Odyssey / Batterne Ships Coke Escovedo / I Wouldn't Change A Thing The Isley Brothers / If You Were There The Spinners / It's A Shame Booker T / Jamaica Song 暑い夏はまだまだ続く。
かなり前に、チラッとだけ書いたけど、私は、まったくと言って言いほど野球には興味がありません。 でも、イチローのメジャー移籍以降、MLB だけは割と何となぁ~く情報を追っています。 で、間が空いてしまいましたが、オールスターゲームの話です。 まずは、オマケ程度に英語の話からしますかw 日本のスポーツメディアが、本国メディアの一部分を訳して転載するのはよくありますが、やはり「原文全部読んでみたい」と思うような記事もありますよね。 で、面白かったのはコレ。 やっぱ、このぉ、原文で読んでる時が「ここ数年間の努力の結実」を実感する時でもあるわけですねぇ。(まぁ、結実ってほどじゃないけどさ) で、これ。 …
4月12日(金)、みっこさん主催の「go! go! スナック風みっこだヨ!全員集合」にお誘い頂き、Bar DOCTOR HEADでDJしてきました。 みっこさんは、私が3年前に作ったファンジン『FOREVER DOCTOR'S HEAD WORLD TOWER』の「Doctor Head Tour回想座談会」に参加してもらい、今回のイベントはその縁もあってお誘い頂いたのですが、選曲テーマが「無人島に持っていく曲」で、しかもその理由についてイベントMCのみっこさんにインタビューされるという面白い趣向の企画でした。 「無人島レコード」をテーマにした本があるぐらいですから音楽好きなら一度は考えたこと…
実は私、橋本徹氏監修のフリーソウルシリーズが大好きで、ラバーズが特に好きかも❤️ だだ、私が高校の頃がフリーソウルシリーズとの出会いである。その頃、すこぶるクラブカルチャーが取り上げられており、フリーソウルシリーズのクラブイベントがありのこの盤もそれにあやかって売り出されていて、れんたるにもよく置いてあった。ベースパトロールとかと同じ棚とかにw。その頃から割と好きで全種類欲しいとか思ったりもしたものだ、のちに2000年ごろからサバービアはカフェアプレミディシリーズがで始めてて、それも気に入ってた。サバービア関連は何かとオシャレで粋な感じがいい。最近はSpotifyとかで聴けるから是非聴いて欲し…
音楽ジャンルメモ。フィーリンとは要するにキューバのムード歌謡だとおもっていい。半世紀以上むかしにジュークボックスから流れていたような音楽であり、ハイカルチャーよりはあきらかにB級にちかい。 *** 先日、どこからともなくグレン・ブランカがながれてきて、まるでフリクションのように聞こえた。パンクが嵩じて前衛にちかづくパターンだろうか。とりあえずなんでもかんでもラディカルになれば前衛というラベルを貼れるようになる気もするし、なんともいえない。 フリーとアヴァンギャルドとプログレッシブのちがいというのはわたしにはわからない。フリージャズはあってもフリーロックやフリーR&Bとはいわない気がする。フリー…
Xxvi: Live in Concert アーティスト:Chicago Chicago Records Amazon 初期にしか価値がないと思われがちなシカゴですけど、近年を始めとしてそれ以外の時期もそれはそれで充実してるんですよねということでこちらは1999年発表のライブ10曲にスタジオ録音3曲を足したもの。初っ端から組曲風のメドレーで始まるライブサイドはなるほど彼らがアート・ロックを出自に持ってプログレの一歩手前にまでその音楽性を進めていたことを思い出します。一方ですっかりAORと化した楽曲もまったく悪くなく、甘やかなメロディをソウルフルに歌い上げるヴォーカルもすばらしい。ブラス・ロック…
【土曜は和もの90's】コーザ・ノストラ 鈴木桃子(vo)と吉岡忍(vo)をフィーチャーして始まったコーザ・ノストラは、アル・クーパーの”Jolie”をカヴァーしたりリンダ・ルイスの来日公演のコーラスをやったりとフリー・ソウルや東京のクラブシーンに呼応しておりました。元々は桜井鉄太郎(kb,g)のやってたFM番組「Girl Girl Girl」に参加してたミュージシャンが母体となっていたユニットでvoはオーディションで選ばれたのだとか。吉岡は脱退後Ice Boxに参加。この”Living For Tomorrow”('95)は鈴木と新加入の小田玲子をフィーチャー。なかなかカッコイイTVライヴ。…
【土曜は和もの90's】シアター・ブルック シアター・ブルックは佐藤タイジ(vo)のヴィジュアルがまずインパクトありました。00'sに入ってシングルになった95年の”ありったけの愛”は、フリーソウル時代らしくファンキーロックとボッサのテイストがあります。現在も活動中。 https://www.youtube.com/watch?v=mgcfdGkmeAY 【名曲リレー2575】live#3 ■Show Of Our Lives / Caravan(‘75) 「ロッキン・コンチェルト」という安易な邦題のせいで何となく避けていたキャラヴァンの「Cunning Stunts」も実は聞きやすくいいアル…
【土曜は和もの90's】東京No1ソウル・セット いつの間にか日本のラップは、ストリートに特化したものと、ひどく道徳的な事をやんちゃっぽく語るものに分かれてしまった(詳しくないんですいません)気がしますが、クラブカルチャーの黎明期に、インドアな文芸ラップというものもありました。かせきさいだあやソウル・セットはこっち派。慣れ親しんだ70's洋楽からの引用と心象を語ったラップ部分が低予算ならではの手作り感覚で楽しい。この感じってパンクからオルタナティヴが生まれてきた頃に似てます。スティルスの”Love The One You're With”を引用した“黄昏'95”はデビュー作から。 https:…
【オムニバスを聴く日曜】67・フリー・ソウル・カラーズ(ソニー:SRCS7334-J'94) 久々にフリーソウルのコンピを。多分早い時期に各社から出たシリーズなんでライナーは関係者の対談形式でソースもイマイチはっきりしない部分も多くこの辺は不親切だなあ。ソニー編なんで禁じ手のアル・クーパーの”Jolie”やヴァレリー・カーターのセカンドからの曲以外は総じてロック色が薄目。しかしヤング・ソウルって言葉DJ用語? サンタナのコーク・エスコヴェードがprodしたアズテカの72年のデビュー作からメロウなバラードの”Love Not Then"。voは鈴木茂の「Band Wagon」に参加したウェンディ…
【木曜は60周年だよストーンズ】13・As Tears Go By 元々はミックとキースがマリアンヌ・フェイスフルに書いたもので(クレジットにはアンドリュー・ルーグ・オールダムの名前も)、イギリスでは”神経衰弱”のB面、米ではA面で6位まで上がるヒットとなりました。ストリングスをバックに歌われ、メンバー全員が参加してるわけでないことからビートルズの”Yesterday”に触発されたとも言われてます。動画のサムネは幻の73年の来日記念盤シングルのジャケを使用。英米の「Big Hits」にも収録。 https://www.youtube.com/watch?v=YSOug7PFEL0 【名曲リレー…
ベスト10を選ぶほど新しい音楽聞けなかったよ。 ども、コバチヨです。 ■2023年に繰り返し聴いた10曲の音楽のこと 年末になってしまったので今年の個人的音楽のまとめ記事を書いてみようと思う。 今年はガツガツ音楽を沢山聴く時間があったにもかかわらず、Youtubeの面白い動画をみつけては見まくるという事ばかりしていたので、人に教えたい位の素晴らしいグッドミュージックをあんまり見つけられなかった1年でした。大体、自分が素晴らしいという時点で他の沢山の人たちに見つかっている事がザラだった。 とはいえ、何回も何回も繰り返し聴いた音楽に出会えたことは、いつものことだけどとても嬉しい事であるし、音楽リス…
10月15日(日) 四ッ谷のBar DoctorHeadの人気イベント「Bar薫る」にお招き頂きDJしてきました。主催者あーるさんから頂いたお題は「小沢健二と渋谷系」。Twitter(現X)での告知では「''渋谷系おじさん''仕草のマニアックな選曲ではなく五十路のいま自分が回したい直球の「小沢健二と渋谷系」を披露したいと思います」と大見得を切ったものの、ああでもないこうでもないとCDをひっくり返し悩んだ結果、「五十路の精一杯アゲめの小沢健二と渋谷系」でいこうとこの選曲になりました(ちなみに他の候補は「五十路のメロウな小沢健二と渋谷系」と「五十路の枯れた小沢健二と渋谷系」でした)。 ●Sunda…
04年発表。V2レーベル移籍第一弾はカバーアルバム。全英2位。アルバムタイトルはアムステルダムの録音スタジオ。 www.youtube.com 前年の03年にレア曲やリミックス、B面曲で構成された3枚組コンピレーションアルバム「Fly on the Wall: B Sides & Rarities」が出ていて、ディスク3がまるごとカバー曲だった。こちらは「Feelin' Alright」「Black Sheep Boy」「Sexy Sadie」等、ビートルズや60〜70年代のクラシックロックの名曲が収められている。ベン・ハーパーの「Waiting On An Angel」なんてのもあって相当楽…
US盤'70年オリジナル。ディスクユニオン通販にて。 アナログ盤を買い始めた時からずっと欲しかった一枚。やっと見つけた。2ndは結構出るんだけどこれはほんと見かけない。 ジョー・ママの名前はJTのマッド・スライド・スリムのライナーノーツで知った。みんなそうだと思う。 最初に聴いたのは大学生の時だったと思う。フリーソウルって合言葉でいろんな曲が発掘されてたころ、B-6 の Love'll Get You High がその合言葉コンピレーションに入ってて、買いはしなかったけど試聴機のお世話になった。 思いの外洗練された音なんでびっくりした。あと、女性ボーカルなんだ、とか。もうそこからですよ、情報全…
Paul Weller – Paul Weller 92年発表のソロ1ST。 「遅すぎた青春」スタイル・カウンシルの崩壊後、レーベルから首を切られたウェラーは、「ポール・ウェラー・ムーブメント」を立ち上げドサ回りから再起を図る。 模索の上辿り着いたのは、スモール・フェイセズ、トラフィックといった自身のルーツだ。 youtu.be シングル「Into Tomorrow」はタイトルそのままにウェラーに未来を引き寄せた(この曲のヒットでレーベルと契約)。 当時流行っていたアシッド・ジャズとスタイル・カウンシルのフリーソウル的な優雅な黒っぽさ、そこに60年代ロックのいなたい感じが加わるもおしゃれな雰囲…
// 当ブログでは、「ジェンダークィアによるメンズコスメレビュー100本ノック」と題して、女性の境遇で暮らすジェンダークィアの美容好きの目線から、さまざまなメンズコスメをレビューしてきた。 過去回はこちら。 www.infernalbunny.com www.infernalbunny.com www.infernalbunny.com www.infernalbunny.com www.infernalbunny.com www.infernalbunny.com www.infernalbunny.com www.infernalbunny.com わたしはテストステロン投与(男性ホルモン…