スクウェア・エニックスより2012年10月11日に発売されたニンテンドー3DS用RPG。
正式タイトルは『ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー』(BRAVELY DEFAULT FLYING FAIRY)。略称は「BDFF」。
コンセプトは王道ファンタジーRPG。"光と影の大地"ことルクセンダルクという異世界が舞台で、光を失ったクリスタルに輝きを取り戻すため、辺境の村で暮らす少年ティズと“風のクリスタルを司る巫女”であるアニエス、記憶喪失の少年リングアベル、公国元帥の1人娘であるイデアの4人による冒険が展開される。
ファイナルファンタジーシリーズでお馴染みの「ジョブチェンジシステム」「アビリティシステム」を採用。それぞれのジョブは、ジョブを司る"アスタリスク"と呼ばれるアイテムを持ったキャラクターを倒すことで入手できる。敵を倒してジョブポイント(JP)をためるとジョブレベルが上がり、ジョブに応じたアビリティを覚えていく。アビリティは白魔法や黒魔法といった"ジョブコマンド"と、ナイトの"かばう"や"HP10%アップ"のようにセットすることで自動的に効果が得られる"サポートアビリティ"がある。サポートアビリティはコスト制で、コストの範囲内で自由にセットできる。
バトルは標準的なコマンド選択式のターン制バトル。「ブレイブ&デフォルト」という特徴的なシステムがあり、"デフォルト"でブレイブポイント(BP)を貯め、"ブレイブ"でBPを消費して行動ターンを増やす。BPが0の状態でもブレイブできるが、BPはマイナスになる。BPがマイナスの状態では一切行動ができない無防備な状態になってしまう。先の行動ターンまでBPを前借りすることもでき、バトル開始からいきなり4ターン分の行動を行うことが可能。
9つの武器種ごとに数種類ずつ必殺技が用意されており、戦闘中に特定の条件を満たすことで使用できる。
すれちがい通信やローカル通信、インターネット通信に対応し、他のプレイヤーが育てたキャラクターをバトル中に呼び出せる「フレンド召喚」や、フレンドが育てたジョブアビリティを自分でも使用できるようになる「アビリンク」*1などの通信要素がある。壊滅したノルエンデ村を復興させるという要素も用意されており、すれちがい通信で村人を増やしていくことで復興にかかる時間を短縮できる。
2013年12月5日には、完全版となる『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』(BRAVELY DEFAULT For the Sequel)が発売された。
バトル中に"SP"を消費していつでも行動を割り込むことができる続編のシステムを先行採用しているほか、Wi-Fi通信やすれちがい通信を介して『光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-』で登場したボスなど様々な強敵がノルエンデ村に襲来するイベントも追加されている。また、ユーザーインターフェイスの改善、4倍速再生を実装したことによるバトルのスピードアップ、バトルでのオートコマンド、イベントビューワの実装、セーブスロットを3つに拡充、7章・8章のイベント見直し、ゲームバランスの調整、といった改良がなされている。前作のセーブデータの引継ぎも可能。
2014年7月28日より、『ブレイブリーデフォルト たっぷり無料で遊べる版』がニンテンドーeショップで配信されている。無料で4章までプレイする事ができ、2,000円(税込)でアップグレードすることで、5章以降のシナリオや、ボイス(日本語のみ)、一部のARムービーなどが追加され、『ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル』と同等の内容が楽しめる。
2014年8月7日には、パッケージ版のアルティメットヒッツ(廉価版)が発売された。
2015年4月23日、続編の『ブレイブリーセカンド』が発売された。
基本料金無料・アイテム課金制のブラウザゲーム『ブレイブリーデフォルト プレイングブレージュ』が2012年12月18日にサービス開始。『ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー』から200年後の世界を舞台にした外伝で、システムも全く異なる。
アルティメット ヒッツ ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル - 3DS
ブレイブリーデフォルト フライング・フェアリー オリジナル・サウンドトラック
*1:アビリンクできるキャラクターは1フレンドにつき1キャラクター