仏教の瞑想(禅定)を検索すると、おそらく「四禅(または色界四禅)」や「四無色定」のような用語がよくヒットするかと思います。パーリ仏典にもよく登場し、説明もありますが、いまいちイメージがつきにくい感じがあると思います。瞑想で得られた体験を何とか強引に言葉の形で表現しているのですから、無理もない話だと思いますが。 そんな四禅や四無色定ですが、慈悲喜捨の四無量心との関連があまり知られていないようですね。パーリ仏典相応部、清浄道論やアビダルマ論書にもほんの僅かにしかこのあたりが登場しないためかも知れません…。そこで、今回から数回に分けて、仏教の瞑想法を四無量心の観点から考察していきたいと思います。まず…