1884(明治19)年名古屋市生まれ。 東京帝国大学法学部卒。大蔵省入省後、法制局に移り、34年岡田内閣のもとで法制局長官になったが、天皇機関説的憲法観が右翼議員に攻撃され、35年辞任、退官した。 戦時中は晴耕雨読の日々を送った。戦後、第一次吉田内閣の時に請われて憲法担当の国務大臣となり、以降、1946(昭和21)年11月3日、新憲法が公布されるまで政府側の担当大臣として国会での質疑の衝に当たり、新憲法誕生の産みの親(産婆役)となった。 初代国立国会図書館長。
3月17日誕生日の全国35万人の皆さんおめでとうございます。 (拙句) 草木瓜の隠れ咲くゆえ一目ぼれ 【花】クサボケ・シドミ 【花言葉】一目ぼれ 【短歌】願わくば今日一日のゆとりあれ朝の陽うけてクサボケ咲けり ボケに似ていますが小さな木なので、名前に「草」がついたのかもしれません。せわしい毎日ですが、朝日を浴びた草木瓜を見ると、何か心にゆとりができたように感じました。 【季語】 草木瓜 しどみの花 【俳句】草木瓜のひとひらとばす風の音 加藤 楸邨 草木瓜の花山国の緋を極め 飯田 龍太 さるほどにしどみ咲く地のあをみけり 飯田 蛇笏【三行詩】 ありがたくない名をいただいてるクサボケ 草でもないの…
幣原喜重郎元首相が語った日本国憲法 - 戦争放棄条項等の生まれた事情について 日本国憲法(にほんこくけんぽう) *この項目では、昭和22(1947)年に施行された「日本国憲法」をベースにしており、今後、憲法の改定があった場合も基本的には更新されません。 憲法関連ページ目次 幣原喜重郎元首相が語った日本国憲法 - 戦争放棄条項等の生まれた事情について 経緯 主な幣原の言 戦争放棄条項等の生まれた事情・全文 平野三郎の著書 簡易・テキスト版 憲法改正草案要綱の発表の経過についての説明 “押し付け憲法論”とマッカーサー書簡 幣原喜重郎(1872-1951)写真:幣原平和財団 1946年・昭和21年(…
GHQ草案と日本政府の対応 極東委員会の設置とアメリカ政府の対応 1945(昭和20)年12月16日からモスクワで始まった米英ソ3国外相会議で、極東委員会(FEC)を設置することが合意された。その結果、対日占領管理方式が大幅に変更され、同委員会が活動を始める翌年2月26日から、憲法改正に関するGHQの権限は、一定の制約のもとに置かれることが明らかになった。 1946(昭和21)年1月7日、米国の対外政策の決定機関である国務・陸・海軍3省調整委員会(SWNCC)は「日本の統治体制の改革」と題する文書(SWNCC228)を承認し、マッカーサーに「情報」として伝え、憲法改正についての示唆を行った。 …
日本政治は、衆議院と参議院を両方有する「二院制」の形をとっている。しかし戦後には、「参議院は、衆議院と同じことしてるから要らないじゃん」という批判があった。さらに、2007年以降に衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」が常態化し、「参議院が強すぎて、政治が全然動かないじゃんか。政治をすぐ動かせるように、一院制にしようよ」と、二院制が批判されてきた*1。 それでは、二院制を廃止して一院制を導入すべきだろうか。いや、導入すべきではない。一院制を導入することで、悪い政策がすぐ決定されてしまうリスクがあるからだ。 *1:加藤創太(2021年)「日本における二院制はどうあるべきか――「カーボンコピー」論と「…
国会が任務を果たすには、絶えず開かれているべきだ。そんな声が、憲法原案を審議していた1946年の帝国議会であがった。通年国会を原則に、との求めである。これに金森徳次郎担当大臣が答えた 1946年5月3日 極東国際軍事裁判の結審にて 東條英機元首相、絞首刑の判決を受ける ▼理想はその通り。ただ現実には国会対応で行政が滞る、と。だから 「万年議会制度をとらなかった埋め合わせとして、議員の四分の一以上の要求があれば(国会を)開かねばならぬということになっております」。 少数派にも意見を述べる機会を、という憲法53条の趣旨である ▼今からみれば、議事録のやりとりはじつに清々(すがすが)しい。国民主権の…
憲法を改めて読んでみようと思ったのはいつだったか。たぶん、憲法改正について今よりもっと騒がしかった時だろう。その時に、改正について考えようとしたが、そもそも自分が憲法を全文きちんと読んだことがないことに気付いた。いや、大学の時に「日本国憲法」という科目を履修したはずだから、その時に読んだかもしれない。読んだとしても単位をとるためだったろうから、ほとんど何も考えなかったに違いない。それで、改めて全文読んでみようと思った。そして・・・忘れた。 何の切っ掛けか、そのことを思い出したので今度こそ全文を読んでみようとまた思った。何もしないとまた忘れるので、とりあえずさっと読んでみた。日本国憲法は他の国に…
憲法記念日に寄せて Twitterに小西ひろゆき 議員(参議院議員)ツイート記事を見つけました。改憲派の主張の要点がまとまっているようで、概略を載せます。 1 議員任期の延長改憲について 自民、維新、公明、国民民主、有志の会の改憲5会派が真っ先に目指しているのが、「衆参議員の任期延長」の改憲です。 これは、災害、戦争、テロ・内乱、感染症などの際には選挙が長期間できない事態が生じるとして、解散や任期満了で失職した国会議員を復職させるものです。 衆院憲法審では、昨年12月に任期延長の論点整理が衆院法制局長より説明され、本年3月30日には維新・国民・有志の会が任期延長の条文案を公表。 今国会中の5会…