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栗栖継

(読書)
くりすけい

1910年和歌山県生まれ。チェコ文学者、翻訳家。エスペラント主義者(エスペランチスト)。
大阪外国語大学フランス語科に入学するが結核のため中退。当時のインテリの常として、共産主義運動へ参加したいと考えていた。1930年、神戸の結核治療院に入院していた際、エスペラント運動によって病弱の体でも、共産主義運動に貢献できると知り、エスペラントを学習。エスペラント主義者となり、各国のエスペラント主義者と文通する。また、日本のプロレタリア文学のエスペラント訳を多数行う。
戦前は治安維持法により、逮捕、入獄していた。
戦後は、日本共産党に入党。
一九五〇年代の初め、伊東三郎(戦前のプロレタリア・エスペラント運動の理論的指導者で、すぐれたエスペラント詩人でもあった)が持ち込んだ企画である、「綴り方風土記」を担当するため、エスペランチストとして平凡社の嘱託社員となる。
だが、いわゆる「共産党の50年代問題」により、1951年共産党を脱退し、平凡社からも解雇される。
それまでに彼は、すでに、エスペラント、英語、ロシア語等からの重訳であったが、共産主義者としての使命もあり、2冊のチェコ文学の訳本を刊行して、「チェコ文学者」とみなされていた。
そのため、「真のチェコ文学者」となるため、40歳をすぎて独学でチェコ語を学習し、チェコ文学者となる。

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