1914〜1992 山口県生まれ。辞書編纂者。東京帝国大学文学部国文学科卒。山田忠雄ともに「明解国語辞典」「新明解国語辞典」を編纂した。山田忠雄との関係については、武藤康史『明解物語』ISBN:4385359199。
現代語の用例採集の「唯一人者」と言われた。雑誌『言語生活』に連載された「ことばのくずかご」からは、その用例採集の片鱗を窺うことが出来る。 「三省堂国語辞典」は、その特色が反映された辞典で、「三省堂国語辞典を引かずして、国語辞典に載っていないと言うなかれ」と言われる存在となった。
辞書を作ることに心血を注ぐ人たちを描いた三浦しをんの『舟を編む』。単行本だけでなく文庫本も持っていて、繰り返し読んでいる(文庫本には主人公・馬締光也が香具矢に宛てた恋文全文が掲載されているのだ)。 映画もよい出来だったと思うが、2月から放送されている NHK BS のテレビドラマ「舟を編む 〜私、辞書つくります〜」も素晴らしい。 www.nhk.jp 原作では第2部と言っていいだろう、後半戦の主人公、岸辺みどりが辞書編集者として成長するさまに焦点をあてたドラマである。「言葉」を大事にする原作の世界観をそのままに、辞書編集の仕事をさらにくわしく掘り下げ、また原作のエピソードを現代風にアレンジして…
お題「最近の小さな幸せ」 皆さんこんばんは。今日はあいにくの天気でしたが如何お過ごしでしたか? 今夜は、見坊豪紀先生の『ことばの海をゆく』から題名をお借りしました。随分前に一度読んだきりなのですがとても興味深い一冊です。まだAmazonでは買えるみたいなので一冊手に入れようかなと思ってます。 最近はブログを投稿することをとても楽しく思っています。 この言葉の使い方は間違えていないか、この意味であっているのか、電子辞書で調べ、うろ覚えの記憶を検索することも多々ありました。 投稿するには想像以上に大変で、投稿できたものを読むのは想像以上に嬉しいものです。 以前までは、次の日バイトある日は深夜になる…
国語辞書の編纂に注力した見坊豪紀さんのことは本で読みました。 「辞書になった男 ケンボー先生と山田先生」佐々木健一著 - 爽風上々のブログ この本は見坊さんの後任、「三国」三省堂国語辞典の現在の編纂者の飯間さんが、日本語の様々な言葉の用例を蒐集し、その中で実際には辞書には載らなかった言葉を解説しているというものです。 見坊さんは実に生涯で145万語の用例を集めたそうですが、飯間さんもそこまでは行かずとも1万数千語の用例を拾い集めているそうです。 その中で実際に辞書に載るのはごくわずか、それではちょっともったいないと思ったのでしょうか。 なお、見坊さんもそういった不採用語の辞典というものを著して…