アニメ映画『時をかける少女』の主人公。
東京の下町にある高校に通う2年生。ある日突然、時間を跳躍する「タイムリープ」の能力を身につける。学校の成績は中の下。朝に弱く、遅刻をくり返す。男友達の千昭と功介とは、放課後にキャッチボールやノックをして遊ぶ、奇妙な間柄。「タイムリープ」の使い方に慣れると、妹に食べられたプリンを先回りして食べたり、遅刻した日に時間通り登校し、設問の内容を知っている抜き打ちテストで満点を取るなど、自分の(ささやかな)私利私欲のために能力を駆使する、結構お調子者。彼女が「タイムリープ」の能力を発動するためには、助走をつけてジャンプする必要があり(たまにそのような動作を行っていない場合があるが)、跳躍先で勢いがついたまま転がり回る彼女を周囲の人間が訝しがる描写も、『時をかける少女』の面白さのひとつである。