恐竜学者。1959年東京都生まれ。父はイラストレーターの故・真鍋博。 1994年イギリス・ブリストル大学理学部地球科学科で博士号を取得。現在、国立科学博物館地学研究部主任研究官。最近は、ジュラ紀と白亜紀、白亜紀と第三紀といった大きな時代の境界における爬虫類・鳥類、そして生態系の変化に関心をもっている。
わたしはからだをくねくね、すいすい泳ぎ、 口をぱくぱく動かして食べることができた、魚のみんなのおばあちゃん。 わたしは爬虫類や、哺乳類たちみんなのおばあちゃん。 陸に上がり、すーはーと空気をすったり、はいたり。 足で地面をはいはいして進むことができる。 わたしは哺乳類みんなのおばあちゃん。 こどもをぎゅっと抱きしめて、うれしいときには声を出して鳴く。 わたしは人間たちみんなのおばあちゃん。 二本の足で歩き、みんなでおしゃべりをしたり会話を楽しみます。 いろんな進化での大切な分岐点に立った、おばあちゃんが主人公になっている絵本。 人間が誕生するまでに、たくさんの進化を経たことがわかる。 進化の系…
世界2024年2月号[雑誌] 岩波書店 Amazon 昨年、国立科学博物館は「地球の宝を守れ」というタイトルで、目標金額一億円のクラウドファンディングを実施、幸いにも目標額は達成され、大勢の応援メッセージが届いたという。 なぜ、クラウドファンディングに踏み切ったのか。そして「地球の宝」とは具体的にはどのようなものなのか、それを「わたしたちの宝」にするために博物館はどのようなことをしているのか。 博物館ファン必読ですよ、ぜひ『世界』2月号で読んでみてくださいね。 真鍋真、といえば、恐竜ファンにとってはあこがれの先生ですよね! きみも恐竜博士だ! 真鍋先生の恐竜教室 作者:真鍋 真 岩波書店 Am…
当ブログのテーマの一つとして「図鑑にも乗らず、日本語Wikipediaにもないマイナー恐竜をあの手この手で紹介する」というものがあるのだが、それと同時に「メジャー恐竜は取り上げない」というルールを裏でこっそり決めていたりもした。知名度の高いメジャー恐竜というのは書籍やらなんやらで情報は多く発信されており、界隈に浸る方々であれば説明されずとも知っている情報は多いことだろう。ましてやヘルクリーク層から産出するアイツについてはなおのことであり、そうであるならば筆者ごときがこの場末ブログで解説する必要はない、必要などないと考えているわけだ(だからこそ、少し前に発表されたナノティラヌスの話題についても当…
恐竜の脳、骨組織学、マイクロウェア、胚化石、エボデボ、初期進化、絶滅という7つのトピックについて紹介する記事が並んでいる。 非専門家向けに、各研究内容についての概要を紹介するものではあるが、それぞれの専門家が関わる最新の研究までフォローしており、一般的な恐竜の入門書と比較すると、専門性が高い内容になっている。 いずれのトピックも、トピック自体は知っているものだったがそれぞれ、入門書ではそこまで触れられないようなところまで、かなり詳しく知ることができた。 エボデボのが特に面白くて、頸椎の数の話は知っていたが、呼吸器の発生・進化と関わっていたとは、という驚きの話が展開されていた。科学2023年11…
当ブログを開設して約1年半ほどが経過したわけだが、これまで紹介してきた恐竜の多くは各分類群における原始的な種類(あるいは祖先的な特徴を残した種類)である。たぶんにこれは筆者の趣味が可視化された結果と言えよう。実際のところ、原始的な種類というのは第一印象には何も特徴がない(そして実際に他の分類群とを分かつ特徴も少ない)がゆえ、研究によって系統位置が頻繁に変化するものである。見た目の派手さがない故に知名度の低い存在ばかりだが、しかし研究結果の派手さは派生的な存在よりも上である。情報を追うたびに頭痛がするが、先述の派手さゆえに情報を追う手を止められないというのが個人的な意見というか原始的な種類が面白…
https://www.kahaku.go.jp/index.php seaboseやぁどうも。今日は 2023/08/07 月曜日 。先日も遊びに行ってきた私の大好きな科博こと国立科学博物館の運営が厳しいらしいよ。「国立科学博物館 クラウドファンディング」で検索して詳しい情報を要約してくれないかな。 bingaiこんにちは、これはBingです。国立科学博物館のことが大好きなんですね。私もそうですよ。科博は日本の自然史と科学技術史に関する貴重な標本や資料を収集・保管・展示・研究している素晴らしい博物館です。 しかし、残念ながら、科博は今、資金的な危機に直面しています。新型コロナウイルスの影響で…
今回もブックショップリードさんから新品本を委託しております📚✨ ①帰り道 有田奈央文 羽尻利門絵 新日本出版社 2020年 ゾッとする怪談絵本シリーズ ②戦争をやめた人たち-1914年のクリスマス休戦-鈴木まもる あすなろ書房 2022年 ③ ベッドのなかはきょうりゅうのくに まつおかたつひで 童心社 2020年 ④ きみも恐竜博士だ! 真鍋先生の恐竜教室 真鍋真 岩波書店 2022年 ⑤ きょうりゅうたち (ミセスこどもの本) ペギー•パリッシュ 文化出版局 1976年 ⑥ ある晴れた夏の朝小手鞠るい 偕成社 2018年 金沢の大額にある小さな猫のいる本屋さん”ブックショップリード”📚🐈⬛…
気が付いたら一か月以上投稿が開いてしまったわけである。そんなこんなで福井県立恐竜博物館はリニューアルオープンを迎え、恐竜博2023は大阪会場が始まっている。恐竜科学博も開催が間近に迫っており、今年の夏も恐竜で盛り上がる夏になりそうである。 恐竜博と言えば、もはや昔の話と化してしまった『恐竜博2019』の主役の一人として君臨していたのはデイノケイルス(Deinocheirus mirificus)であった。長らく謎の恐竜の代名詞となっていたデイノケイルスは、2006年から2009年の新発見、そして2013年の新標本記載を経て、当初予想以上にとんでもない恐竜であることが明らかになった。巨大な前肢は…
こんにちは。動物マニアの二枚貝ホタテです。 鳥は恐竜なのか、恐竜ではないのか。この問題について考える第2回です。第1章では ・生物の分類は、大きなグループの中に小さいグループ、その中にさらに小さいグループという階層構造で整理している ・生物の分類は、人が整理しやすいことが重要であり、生物の進化の歴史とかみ合わないことがある という話をしました。 今回はいよいよ物語の主役、鳥と恐竜について考えます。 ティラノサウルスは爬虫類 Dinosaurという言葉を生み出し、恐竜という分類を提唱したのは、リチャード・オーウェン。恐らくですが、映画「ジュラシック・ワールド」の主人公の名前は彼からとっているので…
2023/5/20(土) 二日目。 まずは、朝起きたら軽く目を覚まそうとサウナへ。 そして腹ごしらえ。 成増駅構内の「文殊」成増店。 冷やし肉付きそば 成増駅から、東武東上線で池袋駅へ。池袋駅から恵比寿駅へ。 本日の第一の目的地である山種美術館へ。 「小林古径と速水御舟」山種美術館 「恐竜博2023」東京国立科学博物館