自然短音階の第6音,第7音を臨時記号によって半音上げた音階.メロディック・マイナー・スケール.
和声的短音階では第6音と半音上げた第7音との間の間隔が全音よりももう半音広い「増二度」である.この二つの音の間の音程はとりにくく歌うには不便なので第6音も臨時記号をつけて半音上げ、第6音と第7音の間の音程を全音とし旋律的に自然で歌いやすいものにしたのが「旋律的短音階」
また長音階の第三音を半音下げれば、旋律的短音階と同じになる.つまり長音階と違うのは第三音だけなのでこの第三音を明確にしないと長調なのか短調なのか曖昧になりやすい.
クラシックの場合,音程が上行するときは「旋律的短音階」を使い,下行するときは「自然的短音階」を使う.ジャズでは下行するときも「旋律短音階」を使う場合がある.
なおバイオリンでは、旋律的短音階をメインに練習するようである.