提示される7つの力の最初が「連想の力」なんだけど、本のタイトルからしてジョン・ラスキンの『建築の七燈』を連想させる。ちなみに他の6つの力は数の力、ゴシックの力、細部の力、模倣の力、地霊の力、過去の力。 kenchikusaisei.hatenablog.com はじめから建築の本質のようなものをまとめるべく書かれた『建築の七燈』に対し、本書は別の場所で公開された原稿を集めて編集された本である。まえがきによると著者はそれぞれ独立した機会の中に、著者なりに脈絡をつけながら書いたらしく、ある程度の期間をかけて自分なりの建築観のようなものをまとめていたのだろうか。 その建築観は、端的に言えば「建築に時…