前回取り上げた中国社会科学院の張海鵬氏の論文は、大要「1879年の日本における琉球合併は違憲であり、国際法に反していたと結論ずけることができる。カイロ宣言とポツダム腺癌は、最も重要な国際文書であるが、どちらも琉球が日本の国土であることを否定している。1972年以降、日本は沖縄県を再編したが、国際法上の琉球の独立主権の問題は解決しなかった」というもの。 前出のジャーナリスト・岡田氏によると、旧知の台湾ジャーナリストは、張氏の論考について「日米が台湾問題をもてあそんで北京をけん制しようとしたのに対し、北京が『では琉球の件はどうなのか』と意趣返しをしたとみている」と解説し、筆者(岡田氏)も同感だとし…