海上自衛隊に比べ地味な存在だった海上保安庁を、一気に有名にし女性ファンも増やした映画「海猿」。国交省の人に聞くと、その御利益は非常に大きかったとのこと。ただ、このところ漫画原作者と映像化主体の間で軋轢が起きていて、この物語もその渦中にある。コミック誌等で有名になった作品を映像化するのは、全くのオリジナル作品に比べればリスクが低い。しかし、原作者の意図とビジネス側の意向を上手く調整できないと、今回のような不幸を招くことになるわけだ。 このため少々人気下降気味の海上保安庁だが、その実力は(上記の作品含めて)十分知られているわけではない。例えば、中国海警局の艦船が中国漁船を守って尖閣領域に侵攻しても…