作家。昭和7(1932)年東京生まれ。代々木八幡宮が実家。
日本女子大学文学部国文科卒業。 戸川幸夫に師事後、長谷川伸創設の時代小説勉強会「新鷹会」へ入会し作家として活動する。 歴史・時代小説から、現代小説まで幅広いジャンルで活躍。テレビドラマの脚本まで手がける。
昭和34年に「鏨師」で第41回直木賞受賞。 代表作は、グランドホテル形式を時代小説に適応した、「御宿かわせみ」。
「伴侶の死」を読んだ 「伴侶の死」(平岩弓枝/編)は、インターネットで市立図書館から勘違いして借りてもらった本である。近頃、平岩著の「御宿かわせみ」と「新・御宿かわせみ」の時代小説シリーズなどを読んでいるが、文庫本の一番後ろの作品リストにこの作品名が載っていた。 このシリーズの中の主要人物のことだと思っていたが、読んだら違っていた。月刊『文藝春秋』に寄せられた読者の手記から、平岩さんが選んだ四十篇であった。読むのを後回しにしていたが、短編集でもあり読み出したら早かった。巻末にあった歌人の斎藤茂吉の長男で父と同じ精神科医で随筆家の齋藤茂太さんとの対談も興味深く読んだ。 「伴侶」という言葉は自分か…
平岩弓枝さんが亡くなったニュースを知り、NHKのラジオ深夜便に出演した際に話されていたことをボンヤリと書いておきます。 有名な作家さんですね。 時期は西遊記の新聞連載時で15、6年前だろうか。 勘違い覚え違い等あるでしょうから、誤り等ご指摘いただければ幸いです、いつか修正するかもしれません直さないかもしれません。 彼女の、あの感じが幾らかでも伝われば自分としてはベストです。 先ず、西遊記の挿絵が凄く可愛いくて楽しみでそれを見てくださいとのことでした。聞き手は誰だったか賛同してました。 平岩さんは東京の代々木八幡宮と言う神社の神職の家のお子さん。神社の敷地内に住んでいます。 小さい頃は何の事情か…
好きな作家の一人が、平岩弓枝だった。 数ある作品の中でも「御宿かわせみ」シリーズが一番好きだった。 このシリーズは、映像・舞台化されていて、女主人公るい役を、多くの女優が演じて いたが、私のイメージにあったのは、真野響子かな~ とにかく読んでいて、頭の中で ・役者が演技をしている場面が映像化される ・登場人物の表情までが思い浮かべられる 等 人情味あふれるストーリー展開が、面白かった。 「新・御宿かわせみ」になってからは????だったけど・・・ 好きだった作家・俳優・ミュージシャンが亡くなったニュースを見るにつれて、 時の移り変わりを感じてしまう。 まだニュースになるだけましなんだろうけど、時…
平岩弓枝 さん 作家。 1932年(昭和7年)3月15日、生まれ。2023年(令和5年)6月9日、死去。 訃報 作家の平岩弓枝さん死去 91歳 「御宿かわせみ」 - 日本経済新聞 作家・平岩弓枝さん死去 91歳 「御宿かわせみ」シリーズ | 毎日新聞 作家の平岩弓枝さん死去 91歳 「御宿かわせみ」シリーズなど | NHK | 訃報 平岩弓枝さん死去 作家「御宿かわせみ」、91歳:時事ドットコム 作家・平岩弓枝さん死去 91歳 「御宿かわせみ」シリーズ:朝日新聞デジタル 作家、脚本家の平岩弓枝さん死去 時代小説「御宿かわせみ」、ドラマ「ありがとう」 - 産経ニュース 作家の平岩弓枝さん死去 小…
忘れられた日本 江戸語り部の故郷 戻れない故郷を思って 「ふるさと」を歌いながら - YouTube 100年前の日本人の写真とともに 東京神社代々木八幡宮隠遁していたというこちらの神社の創始者。主君が殺されて勢力争いに破れ、政敵に見つかって殺されないために隠れ住んでいたのではないか・・・。あるいは、そうでなくても二度と権力の中枢に近づくことは許されず、島流しのようにこちらに流されて、二度と故郷に戻れない男が、どのような気持ちで故郷の神様を勧請したのか。同じ日本人として、当事者の心根がわかってあげられたらいいな、と感じる清らかな聖域。代々木八幡宮 の近隣紹介徒歩で10分 初台出世稲荷大明神徒歩…
女と味噌汁 (集英社文庫) 作者:平岩 弓枝 集英社 Amazon 愛するってことは過去じゃなくて現在でしょう。 芸者の表芸と裏芸。 美容体操と思っておけばいい稽古。すべてはダイエットのため、と思えばなんだってがんばれる。 お座敷麻雀。 押し売りと化粧品セールスと新興宗教はお断りの千佳子。 不倫相手に家計簿突きつける奥さん。 失敗する度に利口になればいい。そしたら失敗じゃなくなるもんね。 自動車学校に着物で行き、受付に「入門したい」と言う千佳子。 ぬか床にくぎを入れておくと茄子と胡瓜もきれいなまま浸かる。千佳子はパチンコ玉派。 あわや漬物離婚。 正妻との修羅場第2ラウンド。 女である以上、結婚…
御宿かわせみ (文春文庫) 作者:平岩 弓枝 文藝春秋 Amazon 自分を運が悪いと思ってはおしまいだ。もっとひどいことになったかもしれないのに、ありがたいよかったと感謝する気持ちがあれば、きっとやり直せる。 超ロングヒット作品。とりあえず1作目を読んでみることに。 初春の客 異人さんとハーフの子の駆け落ちの話。 え、ここで終わるの!?とあまりの短さに驚き、それぞれが短編であることにここで気づく。*1 花冷え 岡場所で夫婦なんてなったら芝居が出来ちゃうくらい珍しいのねぇ。 卯の花匂う 敵討ちの話。 最期に花の香について語るなんざぁ粋だねぇ。 秋の蛍 御宿強盗の話。 イヤイヤ盗賊になった長七と…
久しぶりに時代小説を読みました。 新・御宿かわせみシリーズの最新刊です。 かつてTVドラマで知った作品で 役者さんもいろいろな方が演じていますが、 私は村上弘明さん演じる神林東吾が好きでした。 作品の舞台は明治になり東吾さんの息子・麻太郎は医者になり 「かわせみ」とのつながりも続き、 主人公るいさんは「観音菩薩様のよう」に描かれています。 江戸から明治へ時代が変わり捕物帳としての流れはないものの困りごとの解決に 麻太郎さんたちが活躍しています。 おだやかに時が過ぎているようでも、 麻太郎さんは3人の母をもつという 複雑な人間関係です。 それでもまた読んでみたいと思うのは、 るいさんのお人柄、 …
3月の幸福塾。大テーマは「新・代表的日本人」。今回は「仰ぎ見る師匠の存在」の2回目。弟子を育てた師匠、という観点から人選し、解説。 以下、塾生の学び。 久恒先生、みなさま、本日もありがとうございました。今回は「新・代表的日本人」シリーズの第2回として、「仰ぎ見る師匠の存在」についてお話いただきました。まず、山本五十六や高杉晋作をはじめ、福沢諭吉、横山大観、森鴎外、渋沢栄一など、いろんな分野の著名人数十名について、誰と師弟関係であったかご紹介がありました。残念ながら私が知っていたのは10人もいませんでした。特に作家については、そもそも師弟関係があるなんて思ってもいませんでしたので、師弟のつながり…
京都で「西本願寺」を訪ねた。以下、浄土真宗の開祖・親鸞について「名言との対話」の記述。 親鸞「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」 親鸞(しんらん、承安3年4月1日 - 弘長2年11月28日 )は、鎌倉時代前半から中期にかけての日本の僧。 「教行信証」には、「苦しみを抜くことを「慈」といい、楽しみを与えることを「悲」という」「どんな徳もすべて具えているものを涅槃といい、どんな道にもすべて通じているものを菩薩と名づけ、どんな智もすべてを収めているものを仏陀と称するのである。」とある。 幕府が念仏禁止の挙に出たため、20年を過ごした常陸を捨て京都に帰る。このとき62歳。このあとさらに30年と…
滝沢馬琴の『椿説弓張月』には、たしか阿蘇神社の神主の息女の白縫姫という人物が出てきて、のちに主人公為朝の妻室に納まるも、夫の一行の船旅が無事に終わることを願って、嵐の海に身を投じるという悲しい最期を迎える。そののち、琉球王国にたどり着いた為朝は、王国の巨悪に政治的圧迫を加えられていた寧王女(ねいわんにょ)を助け、勧善懲悪の英雄的戦いののち、たぶん王女と再婚したはずである。 あやふや弓張月はこのくらいにして、このごろ週に何個か、伊予柑や不知火のような大きめの柑橘を週末になると買うようになった。後期高齢者の部屋で半分に割って、自分はぱくぱく平らげ、残りの半分を一房ずつ手渡しで食べさせることもあれば…
だいぶ遅れたが、必ず書くと決めているので。とはいえ、ブログを書くには遅すぎる。感想は熱いうちに書け、俺。反省。 名称:なぜか忠臣蔵 藤沢のヒーロー小栗判官と江戸歌舞伎場所:藤沢市藤澤浮世絵館入場料:¥0 無料期間:11/14〜11/29・12/02〜12/17見学日:2023/12/10図録:なし 歌舞伎を見にいくことが多く(しかもこの年末は忠臣蔵を楽しんだ)、その縁で忠臣蔵の浮世絵を見学に。しかし何故に藤沢? 答えは偶然に当日開かれていた公開講座にあった。一般的に仮名手本忠臣蔵=太平記の人物が登場する。そのままでは御政道批判になりかねないので、別の話の登場人物や物語に仮託して物語を作り上げて…
妻と休みが合った振り替え休日の今日、以前から気になっていた兵庫県たつの市御津町室津にある室津港の町並みを散策してみようと思い出掛けることにしました。室津は竹久夢二も愛した港町で、日本遺産にも認定されている港町です。昼食は室津にある道の駅みつで美味しい海鮮料理をいただく予定です。 10時過ぎに自宅を出発、2号線からブルーラインを経由し、備前で再び2号線に乗換えJR竜野駅近くから南に下り、国道250号線沿いにある道の駅みつにやってきました。散策前に腹ごしらえをしておきます。 が…… 何と駐車場が満車です。少し先にある臨時駐車場もほぼ満車状態だったので、先に室津の町並みを散策し昼食のピーク時間を避け…
龍ケ崎市立電子図書館では、トップページに様々なテーマにそった本をあつめてコレクション(特集棚)を作っています。 トップページであたらしいコレクションが公開されました。 ★電子図書館コレクション 「歴史小説・時代小説を味わう。」 (コレクションタイトルをクリックすると一覧をみることができます) ドラマ化や映画化もさかんで、図書館でも人気の歴史小説・時代小説。 文字サイズを大きくしたり、読み上げ機能を使ったり、 電子書籍ならではの楽しみ方もできます。電子図書館で読める歴史小説・時代小説をあつめました。 ☆コレクションを一部紹介 「壬生義士伝(上)」浅田次郎「御宿かわせみ」平岩弓枝「竜馬がゆく(一)…
ドラマ視聴率歴代トップを誇る、「ありがとう」(看護婦編)。 今、TOKYO MXで放送をしていまして毎日楽しみに見ているのですが、 「しかし、ヒロインの新(あらた)ちゃん、言動が酷いな……」と思うことがしばしば。 江戸っ子ということもあり、母親の友(ゆう)さんも、てやんでー口調で荒いのですが、その娘はさらにその上を行く言葉遣いの荒さ……。 これ、今、ゴールデンタイムとかで放送したら、間違いなく「#反省会」で大炎上していると思います。 特に、本日の回の新(あらた)ちゃんは、酷かった。 虎之助との結婚が決まり、結婚準備で大忙しの新ちゃん。一方、母親の友さんも娘のために精一杯の支度をしようと、娘用に…
ウクライナ戦争の200日 (文春新書) 作者:小泉 悠 文藝春秋 Amazon 1月21日の視聴 ・『福井ザクザク!掘らナイト「密着200日!恐竜博物館リニューアルの舞台裏」』 →ああ、『ザ・バックヤード』でやってたあそこ⇩か!福井恐竜博物館。2023年7月リニューアルオープン。 【2023年『4月5日の視聴』→https://moritsin.hatenablog.com/entry/20230429/1682700526】 →2022年12月から始まったリニューアル工事。現場のトラブルとかもうこれ、半年単位の100カメやがな。 →福井県地方での、2023年8月25日の本放送。NHKも、地元…
今年は昼間のうちに豆まきをした。大きな声で「鬼はー外!福はー内!」言いつつ小袋入りの鬼打ち豆を投げると、楽しくなって来る、気持ちがスッキリする。厄が尻尾を巻いて逃げ出す様子を想像したりして。 旧暦では師走二十四日。月は半月で、あと七日で新月、旧正月になる。明日は立春。よく「暦の上では春で」と言うが、旧暦ではその季節の最も盛りの頃に、次の季節が目を覚まし、少しずつ育っていく。 そして元旦は立春の後に来ることもあり、節分で厄を払い福を呼び込み、新年を迎える年は縁起の良いとして喜んだそうだ。 平岩弓枝さんの時代小説『御宿かわせみ』に、外国の暦は月の満ち欠けは関係ないと知った女中頭お吉が大層驚く場面が…
NHKラジオアーカイブスで栃錦と若乃花の計4回の放送を聴いた。 大相撲の栃若時代を創った主役の二人である。小学校に時だったか、郷里中津に大相撲の巡業があり、この二人の取り組みをみたことがある。若乃花のファンであった。激しいぶつかりあいがあり、若乃花が勝った。 さて、栃錦。優勝10回の名横綱であり、引退後は日本相撲協会理事長として現在の両国の国技館を完成させた相撲の近代化に貢献した。「技の栃錦」といわれ、人の3倍の稽古を重ね、横綱になった時に師匠から「桜の花の散る如く引退せよ」と言われた。若い頃に神々しい姿と態度の双葉山をみたこともあり、理事長時代のテーマは形、内容、礼儀などが整った「美しい土俵…
平岩弓枝 1932年3月15日~2023年6月9日 「高みをめざす人」角川誕生日事典 1月20日
2024年01月21日号(通巻783号) 表紙:福山雅治さん(監督デビュー) 1月19日公開『言霊の幸わう夏』 https://www.fukuyamamasaharu-livefilm.com/ (ちなみに映画デビュー作は『ほんの5g』1988)
「辰」について、前の記事を書きながら見つけたオモシロイ星ネタ。 ちょっと今週は、体調不良ではないんだけども、やたら眠くて変な夢も見まくってぽんやりしておるもんで、ザクザクっと箇条書き程度のメモで。。。 ↓これの続き starship.hateblo.jp 「辰」=天文(星のケンキュー)にとって重要な存在 天文学者、新城新蔵氏による『東洋天文学史大綱』なるものを発見。 「辰」には色んな意味があって、かなり守備範囲の広いコトバなんだけども、その由来を紐解いていくと「天文学の歩み」に沿っていそうだぞ、というハナシ。 天文学の歩みってのは、だいたいこんな流れ。 (一)まずは月のリズム(太陰暦)から (…
毎年、備忘録的に書き残しているものですが、2023年に亡くなった方々を、列記しておきます。中には、2023年に死去されていたことが分かった方々もいらっしゃいますが。あくまでも、個人的に少しでも心に引っかかった人を列挙しています。著名人でも含まれていない方はいますので、その点は悪しからず。いつもは年末に更新してきたのですが、今年は間に合わず、年を越してしまいました。もしも、万が一、期待して待っていた方が、万万が一いらっしゃったとしたら(くどい)、ごめんなさいでした。 2021年 9月21日、白鳥みづえさん、歌手、77歳。 2022年 1月18日、小田久郎(おだ・きゅうろう)さん、詩人/「思潮社」…
年末に歌舞伎座で「爪王」なる舞踊劇を観ました。 -伺ったのは、十二月大歌舞伎 の第二部の幕見。-鷹の七之助さんと狐の勘九郎さんの闘いシーンが!凄絶に美しかった!!!まるで、このおふたりに当て書きされたかのよう。-鷹も狐もセリフは一切なしで、心情や情景を地謡が謡うシステムで、お能の仕舞の感覚に近かったためか、抵抗なく、惹きこまれてしまいました。- そして、小鼓の方々のセンターに田中傳左衛門さんのお姿。 あとでチラシを確認したら、 「田中傳左衛門 作調」との記載が。 - 脚本は戸川幸夫さん、 脚色は平岩弓枝 さんとのこと。 - 観に行ったのが千秋楽の前日だったので、リピートが叶わなかったのが悔やま…