若狭小浜の遊里。ただひたすら他人に尽くし愛を与え続けて死んだ娼妓・若尾文子の半生を、娼家の娘の眼を通して描く。豊田四郎監督が脚本八住利雄、撮影岡崎宏三、美術伊藤熹朔と不動のパートナーを配して水上文学に取り組んだ。 (ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページより引用) 監督:豊田四郎出演:若尾文子/大空真弓/中村賀津雄/乙羽信子/山茶花究/沢村貞子/浪花千栄子 水上勉原作映画のヒロインと言ったら若尾文子である。『雁の寺』も『越前竹人形』も若尾ちゃんだ。 そして大映ではなくともやはり若尾ちゃんなのである。 貧しさゆえに身体を売ることになった若尾。乙羽信子の店で厄介になる。娘の大空真弓は彼女になつき、若尾もまた…