災害用伝言ダイヤルとは、NTT東日本、NTT西日本が提供する、電話番号「171」で提供する大規模災害発生時の伝言サービスのこと。
両社は、震度6弱以上の地震が発生した場合、30分以内に利用できるようにすることを目標にしている。
大規模災害が発生すると、家族や知人などに連絡をとるため、多くの人が一斉に電話をかけるようになるうえ、緊急連絡などの通信需要も大幅に増える。このような際に、緊急連絡を優先させるため、NTTなどの通信事業者では、一般の電話回線の帯域を制限するため、よりつながりにくくなる。このような状態になっても、メッセージのやりとりができるサービスとして設けられている。
利用料金は無料で、加入電話(プッシュ回線、ダイヤル回線)、公衆電話*1、ISDN、携帯電話・PHSや一部のIP電話、災害時にNTTが避難場所に設置する特設公衆電話等から「171」をダイヤルすることで利用することができる。
1995年の阪神大震災をきっかけに、1998年に運用が始まった。初回の開設は同年8月の栃木・福島県の豪雨・洪水災害。2015年までの開設回数は53回、ダイヤル版の利用は録音、再生を合わせ約494万件。東日本大震災時の約348万件(2011年3月11日〜8月29日)が突出している。
伝言の録音・再生時の通話料が必要。伝言録音等のセンタ利用料は無料*2。