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Diablo

(ゲーム)
でぃあぶろ

最初の大ブレイクしたオンラインゲームだと思う。

1997年に、まだそれほど有名ではなかった Blizzard Entertainment 社により発売されたPC向けロールプレイング・ゲーム。全世界で250万本を売り上げた。当時、Computer Gaming World の Game of the Year をはじめとする数々のゲーム賞を総舐めにするという輝かしい功績を持つ作品であると同時に、後にStarcraftやDiablo II、Warcraft IIIなどのヒット作を飛ばすBlizzard Entertainment社をメジャーに押し上げた一作。

何より画期的だったのは、インターネットを使ったマルチプレイが可能だったことにある。Blizzard Entertainment社が無償で運営するBattle.netというチャットルームにログインしてプレイヤーを探し、4人まで同時にダンジョンに潜ることができた。もちろん、ゲーム中のチャットも可能。(ただし、マルチバイトに対応していなかったため、チャットは主にローマ字で行われた。)

1997年と当時といえば、(日本での)主流の回線スピードは28,800bps〜ISDN程度という時期で常時接続環境にはまだ遠かったこともあり、他にヒットしたオンラインゲームはそれほど多くなかったが、このDiabloの成功により一気にオンラインゲーム、特にオンラインロールプレイングゲームが脚光を浴びることになった。

職業は、ファイター、ローグ、ソーサラーの三職業。プレイヤーはいずれかの職業を選択する。マルチプレイでは他プレイヤーと複数の職業で協力してダンジョンを攻略することができたという点も見逃せない。

また、ゲーム内では他プレイヤーを攻撃することが可能だったため、PK (Player Killer)とよばれるプレイヤーも登場した。突然ゲーム内に現れる、あるいは善人のふりをしてゲームに参加し、突如他のプレイヤーに牙を向けるのである。他プレイヤーを殺すことで、そのプレイヤーの耳が手に入るというなかなかグロテスクな仕様もあり、耳をコレクションするPKもいた。

PK以外にも、プレイヤーに攻撃できるという点を利用しての決闘も流行った。決闘はDUEL(デュエル)と呼ばれた。恐らく Magic The Gathering のそれから由来したものであろう。

オンラインで複数人数で協力して遊ぶこともできるし、プレイヤー同士が殺しあうことができるということで、スタンドアロンのゲームにはないさまざまな面白さを見せてくれた作品であったが、その一方でゲームプログラムをリバースエンジニアリングしたり、バグをついたりして、アイテムを無限に作り出したり存在し得ないアイテムを作り出したりといった不正操作(cheat チート)が流行し、熱心で真面目なプレイヤーのモチベーションを下げてしまうといったオンラインゲーム特有の問題点も露呈することとなった。

結局、チートが蔓延し大勢のプレイヤーがゲームにも飽きたころに、Ultima Online が発売され多くのプレイヤーはBattle.netを去り、隆盛はそこで途絶えることとなった。

ちなみに、最近ではテキストの文末に「w」を付けて笑いを表現することも珍しくなくなったが、この作法はDiabloのBattle.netから生まれたものだという説がある。ローマ字でしか会話をすることができなかったプレイヤーが、「(笑)」を「(warai」から「(w」に省略し、さらに「w」にまで省略されたものだと思われる。

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